枚方市駅周辺再整備を巡る「タウンミーティング問題」。問責決議から一般質問に至るまで、議会としてなぜこれを厳しく追及しなければならなかったのか。
世のため、人のため、市民を笑顔にするために。これまでの経緯と私の視点を綴っています。
枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2026年6月19日の令和8年6月定例月議会での一般質問(その3)をまとめました。
市長の今回の行為は、ただでさえ疲弊している地域の絆を崩壊の危機にさらすものだ!
3.校区コミュニティ協議会、自治会の現状と市長の関わりについて
①ばんしょうの質問
自治会加入率低下、役員なり手不足など市は地域の現状をどのように認識しているのか?
地域における安全・安心なまちづくり活動を担う校区コミュニティ協議会や自治会は、地域のセーフティネットとして不可欠だ。しかし、少子高齢化などで加入率低下や役員のなり手不足という深刻な課題を抱えている。その一方で、市からの各種委員の推薦依頼や事業への協力要請など『市からのお願い』が増加しているという今後への不安の声を聞く。
まず、市はこうした地域の現状をどのように認識しているのか。また、地域の課題に対して、どのような取り組みをしているのか伺う。
①市の答弁
役員の高齢化による担い手不足や、業務負担の増加など、課題があると認識
校区コミュニティ協議会及び自治会は、市民の安全・安心なまちづくりや地域の活性化など、本市のまちづくりにおいて、重要な役割を担っていただいている。
一方、役員の高齢化による担い手不足や、業務負担の増加など、課題があると認識している。
また、地域の課題に対しましては、枚方市コミュニティ連絡協議会の会議の場において課題解決のための手法や好事例等も挙げられるなど、意見交換が行われている。
こうした事例や考え方について、市と枚方市コミュニティ連絡協議会が連携して作成している「校区コミュニティ協議会運営ハンドブック」や「自治会運営ハンドブック」に掲載し、地域へ配付するとともに市ホームページで公開し、自治会等からの相談時に使用しているほか、地域の実情にあわせて活用していただいている。
②ばんしょうの質問
ハンドブックにおいて、政治や特定の政治家との関わりについてどのように記載されているのか?
市も地域の課題を認識し、その解決に向け運営ハンドブックを作成・活用されているとのこと。
では、そのハンドブックにおいて、政治や特定の政治家との関わりについてどのように記載しているか。法的な制限について、認可地縁団体の場合も含めお答え頂きたい。
②市の答弁
「政治的に中立であることが基本」「政治的な活動は、組織内で誤解のないよう十分議論し、注意していただく必要がある」と記載
自治会における特定の政治家との関わりにつきましては、「校区コミュニティ協議会運営ハンドブック」や「自治会運営ハンドブック」のQ&A集に、「自治会が、良好な地域社会の維持および形成に役立てる目的の範囲内において、特定の政治家を支援することは禁止されるものではないこと」、「地域住民の理解と協力によって自主的に運営される組織であるという性格上、政治的に中立であることが基本であると考え、政治的な活動内容については、組織内で誤解のないよう十分議論し、注意していただく必要があること」、「地方自治法第260条の2に基づき、認可された自治会(認可地縁団体)については、特定の政党のために利用してはならないと規定されていること」を記載している。
また、法的な制限につきましては、地方自治法第260条の2第9項で禁止しているものは、認可を受けた地縁による団体が団体として特定の政党を支援する場合に限られると解すべきとされている。
③ばんしょうの質問
あえて『政治的に中立であることが基本』とハンドブックに明記しているのはなぜか?どんなリスクがあると考えたのか?
特定の政治家を支援することが一律に禁止されているわけではない中で、あえて『政治的に中立であることが基本』とハンドブックに明記しているのはなぜか。
多様な住民が集まる組織において、政治色が持ち込まれることが地域にどのようなリスクをもたらすと認識して、そのように記載したのか?
③市の答弁
地域住民の理解と協力による自主的な運営に影響を及ぼす可能性も否定できない
自治会が、良好な地域社会の維持および形成に役立てる目的の範囲内において、特定の政治家を支援することは禁止されるものではないものの、「政治的に中立でない」との誤解を受けることによって、地域住民の理解と協力による自主的な運営に影響を及ぼす可能性も否定できないことから、政治的な活動内容については、組織内で誤解のないよう十分議論し、注意していただく必要があることを記載している。
④ばんしょうの質問
中立であるべき組織に対して、行政のトップである市長自らが自身の政治活動を持ちかけることはあり得ない行為だ!
市はコミュニティの維持と自主的な運営のために中立性を求めている。そうした中立であるべき組織に対して、行政のトップである市長自らが個人の政治活動(政務)を持ちかけることはあり得ない行為だ。しかも、ボランティアで活動する地域側に慎重な判断を求めるのは酷な話だ。補助金の権限を持つ市長からの「個人的な政治活動の提案」は、交付先にとっては「断れない圧力」です。これは優越的地位の濫用であり、公務員倫理として重大な問題だ。
市長の倫理に関する条例の目的、仮に条例違反した場合の罰則条項は?
一般職であれば、「公正な職務の執行の確保及び倫理の保持に関する条例」に基づき、一定の組織的なコントロール機能が働きますが、組織のトップである市長の政務活動に対して組織的な管理をすることはできるのだろうか。
そこで、市長の倫理に関する条例の目的と、仮に条例違反した場合に罰則はあるのか?
④市の答弁
誠実に疑惑の解明に努めるとともに、その責任を明らかにするよう努める
「枚方市長の職務に係る倫理に関する条例」につきましては、市長としてのあるべき姿、市長として果たすべきコンプライアンスを市民に示していくため、その内容を条例という形で明確にすることにより、市政に対する市民の信頼を確保し、公正で開かれた民主的な市政の発展に寄与することを目的としている。
また、条例に定める倫理行動基準に違反するとの疑惑や不信を市民から持たれた場合には、誠実に疑惑の解明に努めるとともに、その責任を明らかにするよう努めるもの。
⑤ばんしょうの質問
市長の政務活動において条例違反があったとしても罰則はなく、行政として過ちを防ぐ手立てがない
市長の政務活動において条例違反があったとしても罰則はなく、行政として過ちを防ぐ手立てがないとのことです。
我々議会の市長へのチェック機能の重要性を痛感する
トップである市長は自ら襟を正すしかなく、改めて我々議会のチェック機能の重要性を痛感します。
地域社会に深刻なダメージが生じることが想像できるのでは?
今回、ただでさえ担い手不足で苦悩する自治会に対し、絶大な権力を持つ市長が政務の集会を持ちかけ、政治的中立性を損なう事態を招きました。このような分断や疑念の種が持ち込まれた結果、今後の自治会加入率や、役員を引き受けてくださる方々のモチベーションに、どのような深刻な影響やダメージが生じるかということが想像できるのではないか?
⑤市の答弁
議員お示しの想像については、危惧する
議員ご質問の本事案による自治会等への影響などについて、現時点で自治会等から担当部署への問い合わせやご意見はありませんが、議員お示しの想像については、危惧するところ。
そうしたことが起こらないよう、引き続き、地域を支援するとともに、行政機関として協力・連携することで、自治会加入率など地域の課題を解決していくことが必要であると考えている。
⑥ばんしょうの質問
市長の今回の行為は、ただでさえ疲弊している地域の絆を崩壊の危機にさらすものだ!
最後に市長に伺う。
これまでの答弁からも明らかなように、市長の今回の行為は、市自らが守ろうとしてきた地域の政治的中立性を踏みにじり、権力関係を背景にした事実上の圧力をかけ、そして地域に責任転嫁までしている。ただでさえ疲弊している地域の絆を崩壊の危機にさらすものだ。
議会はこうした深刻な事態を受け、公開質問状で『タウンミーティングを直ちに中止すべき』と強く求めた。しかし、市長は回答書において『前提のとおり』とだけ答え、今日の別の議員への答弁にもあったが、ルールを設けた上で今後もタウンミーティングを継続する方針を示している。
まだタウンミーティングを行うのか?
すでに地域社会に与えた分断のリスクや、市民に与えた不信感は、今後のルール作りだけで帳消しになるものではない。過去3回もの問責決議を受けている事実も踏まえ、今後の開催継続方針を撤回するか?
市長として、市民や地域社会へ『けじめをつける』のか?
また、市長として、市民や地域社会へ『けじめをつける』つもりなのか、市長の見解を聞く。
⑥市長の答弁
政務活動におけるタウンミーティングについては、運用を改めていく
今回、議会から問責決議を受けたこと、また市民の皆様や議会の皆様に疑義を招いたことについて、重く受け止めています。
私としては、まずは今回の件に関する説明責任を果たすことが最優先であると考えており、これまで議会への回答、再発防止策の整理を進めてきました。この整理をする中で、外形的に疑義を招かないことに留意し、明確な基準を作成しており、政務活動におけるタウンミーティングについては、今回のようなコミュニティ協議会や自治会等組織が関与することのない運用に改めていく。
基準を設け、特に地域との関係性において厳格に運用することで、信頼回復に努めたい
また、今回、基準を設け、特に地域との関係性において厳格に運用することで、タウンミーティングに関して公務と政務の混在を避け、市民や市議会の皆様からの信頼回復に努めていく。
ばんしょうの視点
信頼を取り戻すことは、市長が思っておられるほど容易ではない。
市民はもちろん、身内の政党を含む議会との失われた信頼を取り戻すことは、市長が思っておられるほど容易ではありません。
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!
ここまで長かった。まだ当然、影響は続いているけど。。。
3月中旬以降、この「枚方市駅周辺再整備」をテーマにした『タウンミーティング問題』をずっと追いかけてきました。最初の公開質問状を市長に提出したのが、4月6日。それまでに当時の議長と延々とした事実確認と各会派代表との調整を行ってきました。
そこで、公開質問状に対し、市長は平然と「自治会と事前合意があったのだから、問題ない」との回答書を返してこられたのが4月14日。
「いやいや、コトの本質がお分かりではないのではないか?」と核心に迫る2回目の公開質問状を提出したのが、4月27日。
5月8日の回答期限に対し、弁護士事務所を変更したからと言って回答延期を議長に迫ってこられたのが、5月に入ってから。苦し紛れか、何かであろうことか弁護士事務所からFAXで回答延期を通告するという大失態を行ったのが、5月7日。
当然、5月8日の議会運営委員会は大混乱。審議もできず、怒号が飛び交いました。再度仕切り直しの5月13日の議会運営委員会では問責決議の上程を決定。
5月15日、5月開会議会の冒頭で問責決議を可決。5月19日に2回目の回答書が返されました。(当然、納得のいくものではありせんでしたが。)
そして、この日6月19日に私なりにまとめを一般質問で行いました。ああ長かった。まだ当然、影響は続いているけど。。。
地域社会を崩壊の危機にさらした市長の罪は非常に重い。
今回の一般質問は、私が一番言いたかった、市民の皆さんに知ってほしかったのは「地域社会を崩壊の危機にさらした市長の罪は非常に重い」ということです。決して、自治会や校区コミュニティの役員を責めてはいけません。悪いのは市長とその周辺にいた人たちです。
2つ目は「この追求をするのは市議会議員しかできない仕事であり、我々が放っておく訳にはいかないものであった」ということです。
もちろんこのまま周辺にいた人たちも含めて、追求は続けることになりますが、一つ事を終えた安堵感があるのも事実。これまでも、いつも自問自答していたのは、市民を笑顔にすることをやっているのか?ということです。世のため、人のためになっていると信じてここまで来ました。
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