「ちょっと前の常識が、今の常識ではなくなっている」
消防組合議会に出席しました。消防車の納入遅延や定年前退職手当の見直しなど、現場でもインフレ・人手不足の波を実感する案件が続いています。
激動の時代に、どう市民の笑顔を守るのか?最新の消防・救急事情を報告しています。
枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2026年6月15日午前は、枚方寝屋川消防組合議会に出席しました。
「枚方寝屋川消防組合」とは?
枚方寝屋川消防組合は、枚方市と寝屋川市の行政組織の一部事務組合として形成されています。両市の市長の管理のもと、消防長以下640余名の消防職員が在職し、火災の予防・警戒・鎮圧をはじめ、交通事故や労働災害などによる救急・救助業務を主としています。また、震災や風水害対策など、市民の生命、身体、財産を守るための、地域に最も密着した防災機関です。
一般質問
私の書き留めた私的な記録です。
心肺蘇生等を望まない心肺停止傷病者への対応は?
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質問:令和8年4月からの本格運用の状況は?
答弁:4〜5月の救急出動:計約7,000件の内、「心肺蘇生を望まない」意思があったのが5件の内、かかりつけ医の中止指示を受けて救急搬送しなかったのが1件
答弁:望まない場合、救急車を呼ばず、かかりつけ医に連絡するようアナウンスしていきたい
【解説】心肺蘇生等を望まない心肺停止傷病者への対応とは?
終末期にあり、事前に「心肺蘇生を望まない」と意思表示している方に対し、一定の要件を満たせば、救急隊が心肺蘇生を中止してかかりつけ医やご家族等に引き継ぐことができるようになるというルールのことです。
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なぜこの対応が必要になったのか(背景)
これまで、本人が蘇生を望まない意思表示をしていても、ご家族などが慌てて119番通報をした場合、救急隊には救命処置を行いながら病院へ搬送する義務がありました。そのため、最期を穏やかに迎えたいという「ご本人の意思」を最大限に尊重するための仕組みづくりが課題となっていました。 -
心肺蘇生を中止するための5つの要件 (以下のすべてを満たし、かかりつけ医からの指示を受けた場合のみ適用されます)
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ご本人の心臓と呼吸が止まっていること
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ご本人が人生の最終段階(終末期)であること
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人生会議(ACP)を行っており、「心肺蘇生等を望まない」という意思が確認できること
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意思決定の際に想定していた症状と、現在の症状が一致していること
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成年(18歳以上)であること
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マイナ救急の状況は?
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質問:マイナ救急の活用率は?
答弁:全国は17%とされている。枚方寝屋川消防組合では約10%となっている。
答弁:今後、薬局にガイドブックを置いてもらうなど普及啓発に努める
マイナ救急とは?
救急隊員が傷病者のマイナ保険証(健康保険証として利用登録したマイナンバーカード)を活用し、掛かりつけ医療機関や処方薬などの医療情報等を閲覧し、救急業務の円滑化を図る取り組みです。
消防の統計
【枚方寝屋川消防組合】第5次将来構想計画・後期事業計画(令和8年度~12年度)より
火災件数の推移
減少傾向?
- 枚方市内:90件/2025年
- 寝屋川市内:59件/2025年
救急出動件数の推移
高齢化等で増加傾向だったが、ピークアウト?
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枚方市内:26,947件(2025年)
⇒1日あたり73.8件(約20分に1回出動) -
寝屋川市内:18,318件(2025年)
⇒1日あたり50.2件(約29分に1回出動)
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!
今回は、私にとって4年ぶりの枚方寝屋川消防組合議会でした。当時と変わっていることが多々あり、まだまだ思い出しながら頑張っていこうという状況です。
どの案件も気になるところばかりです。例えば、トラックメーカーのシャーシ納入遅れによる消防車の納入遅延に伴う繰越明許費であったり、高規格救急車は入札参加者が1社だったために一般競争入札で再度札入れとなったりしました。また、「消防職員の退職手当に関する条例の一部改正」では、定年前早期退職者に対する退職手当の特例が見直されました。
まさに今、人余りのデフレ時代から、少子高齢化・人手不足・インフレの時代へと突入したことを痛感する案件ばかりです。ちょっと前の常識は、もはや今の常識ではなくなっています。
そのような変化をしっかりと意識しつつも、「市民一人ひとりを笑顔にする消防」という普遍的な目標で、具体的な情報を持ちながら新たな施策を構築していきたいと考えています。







