枚方市の水道、下水道、そして市立ひらかた病院。
私たちの暮らしを支える事業の「未来」はどうなっているのか? 令和8年度予算案をグラフにして「解剖」してみました。
人口が減るなかでの巨額投資。このままの経営で、10年後、20年後の笑顔は守れるのか?
予算特別委員会を前に私なりの視点をまとめました☹️
ぜひご一読ください。
枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
今回は、予算特別委員会での審査を前に、令和8年度当初予算のうち、企業会計(上水道・下水道(汚水)・市立ひらかた病院)の主要データをグラフ化し、私なりの視点で分析・整理しました。
水道事業会計(上水道)
建設中の新中宮浄水場
水道事業収益・費用
水道事業収益は微増傾向。負債比率が改善?
水道事業収益と水道事業費用と負債比率のグラフです。
当初予算の経年比較によれば、水道事業収益は微増傾向にあります。令和7年度予算特別委員会での私の質疑では、ステーションヒル枚方の寄与による給水量の増加が確認されましたが、依然として人口減少や節水意識の向上といった構造的な収益減少リスクは存在します。
今後の最大の懸念は、現在進められている「新中宮浄水場」の建設や管路更新に伴う、将来的な減価償却費の増大です。事業規模が縮小する中で、将来に過度な負担を残さないよう、「身の丈に合った設備更新」を厳しく求めていかねばなりません。
財務指標については、令和8年度案で負債比率が改善(360%→337%)に転じています。この要因を精査しつつ、予算による将来予測と決算による実績評価の両面から、持続可能な水道事業のあり方をチェックしてまいります。
下水道事業会計
下水道(汚水)事業収益・費用
下水道使用料が微増。一方で「流域下水道維持管理費」が増加傾向に
上水道と同様の理由で、徐々に下水道事業収益は減少ですが、令和8年度も収益、費用とも増加。事業収益の主な増加については、使用料が若干増えていること、一般会計からの繰入が増えています。理由は確認が必要です。
下水道事業収益は、上水道と同様の理由から、長期的には収益減少が見込まれますが、令和8年度予算では収益・費用ともに増加しています。事業収益の主な増加要因は、使用料の若干の伸びと、一般会計からの繰入金の増加によるものです。この繰入増の背景については、さらなる確認が必要です。
下水道事業費用も年々増加しており、特に「流域下水道維持管理費」の負担増が目立ちます。これが一般会計からの繰入を押し上げている要因の一つと考えられます。
病院事業会計(市立ひらかた病院)
収入・支出、一般会計繰入率
赤字額に改善の兆し?持続可能な経営への転換点
病院事業収入と病院事業費用と一般会計繰入率をプロットしました。
当初予算ベースでは、残念ながら長らく赤字予算が続いています。令和8年度案では赤字額に若干の改善が見られますが、これが一時的な要因によるものか、構造的な改善の兆しなのかは、精査が必要です。
病院事業収入の中で医業収益(本業の収入)は増加傾向にある一方、病院事業費用のおよそ半分を占める「職員給与費」も大きく増えています。処遇改善に伴う給与引き上げに加え、看護師等の確保(リクルート費用)にもコストがかかっている現状が見て取れます。
市立ひらかた病院
ばんしょうの視点
水道事業、下水道事業とも巨額の更新費用を折り込み始めている状況
ひらかた病院は今年も当初予算から赤字。国からの支援頼みか?
水道・下水道事業: 巨額の更新費用を折り込み始める段階に。給水人口が減る中で、新中宮浄水場や管路の更新投資が真に「適正規模」なのか。売上(給水量)を維持・確保する施策と併せて議論が必要です。
市立ひらかた病院: 赤字の常習化をどう打破するか。国による診療報酬改定などの「外部要因」を待つのではなく、自らが「経営強化プラン」を思い切って見直し、自立的な経営改善を加速させるべきです。
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!
市の会計制度では、単年度で見るべきものもありますが、事業は続いているものです。トレンドをグラフを確認しながら、予算特別委員会での委員の議論がどのように進むのか?一人ひとりの笑顔目指しての予算になっているのか?ではそうするためには?という考えで提案を行っていきます。










