枚方市議会議員ばんしょう映仁です。
枚方市 令和8年度(2026年度)当初予算案を簡単に整理しました。
枚方の令和8年度予算案を徹底分析!
「スケートボードパーク」や「ワクワクする公園整備(ふわふわドーム等)」など、スポーツと遊びで市民を笑顔にする予算も盛り込まれました。🛹✨
市政史上最大の1,763億円、その中身を詳しく解説します。
枚方市 令和8(2026)年度 一般会計当初予算案
令和8(2026)年度一般会計当初予算の規模は対前年度 85億円 (5.1%)増の1,763億円を計上。市政史上最大の当初予算です。
待機児童の「通年のゼロ」の実現や、こども誰でも通園制度の本格実施など、子育て世帯をターゲットにした施策のより一層の充実を図るとともに、枚方市駅周辺再整備事業においては、北口駅前広場を含めた③街区の再整備により生まれた活気やにぎわいを市域全体につなげていくため、続く②④⑤街区の再整備についても推進し、便利で賑わいあふれるまちづくりを進める。
この予算案を分析するために、まずはデータをグラフ化してみました。
令和8年度当初予算案もこれまでと比べても増額しており、過去最高額、市政史上最大の当初予算です。物価高騰もあり、同じサービスを提供しようとすると予算額は上がっていかざるを得ません。また、市税などの歳入も増えています。
歳入の特徴としては、市税は増加。率としては若干減少しています。また、地方消費税交付金、地方交付税は額も率も増加します。さらに市債も額、率も増加しています。
歳出としては、民生費は額が増加、率が減少。土木費は連続立体交差事業関連まちづくり事業経費の増などにより額、率ともに増加。教育費は禁野小学校建設が完了するため額、率ともに減少。
- 総務費
- 人件費(退職手当)(▲6.7億円)
- 民生費
- 定額減税補足給付金事業経費(▲21.2億円)
- 児童手当事業経費(▲11.9億円)
- 衛生費
- ごみ処理(工場)経費(東部資源循環センター)(▲17.8億円)
- ごみ処理(工場)経費(穂谷川資源循環センター)(▲4.5億円)
- 土木費
- 京阪本線連続立体交差事業経費(▲8.0億円)
- 枚方市駅周辺再整備ビジョン推進事業経費(▲7.1億円)
- 教育費
- 禁野小学校整備事業経費(▲21.9億円)
- 総務費
- 人件費(退職手当)(+5.8億円)
- 民生費
- 障害者自立支援費(+19.1億円)
- 私立保育所等経費(+16.7億円)
- 生活保護法による扶助費(+11.5億円)
- 衛生費
- 枚方京田辺環境施設組合負担金(+15.5億円)
- 水道事業会計への補助金(+9.7億円)
- 水道事業会計への出資金(+9.4億円)
- 土木費
- 光善寺駅周辺市街地再開発事業費(+19.3億円)
- 村野駅西地区土地区画整理事業費(+18.5億円)
- 下水道事業会計への負担金(+6.5億円)
- 公園のあそび場整備事業経費(+6.1億円)
- 消防費
- 枚方寝屋川消防組合に対する負担金(+5.7億円)
- 公債費
- 元金(+15.8億円)
| 子育て | 教育 | 都市基盤整備 | 健康・福祉 | その他 |
子育て
産後ケア事業の拡充:約6,122万円
- 産後の母子に心身のケア等を行う産後ケア事業について、産後の多様なニーズに応えるため、居宅訪問型等の支援メニューを新たに追加するとともに、子どもの対象年齢を生後1歳未満までに拡充する
待機児童対策(私立保育園建替に伴う増員及びさだ西小規模保育施設の整備):約2,407万円
- 就学前児童が最も多い南部エリアの待機児童対策として、私立保育園の園舎建替えにあたり定員増を行うとともに、蹉跎西臨時保育室の一部を活用した小規模保育施設の開設を進める
こども誰でも通園制度の本格実施:約4,967万円
- 令和7年度の渚西臨時保育室での試行実施によるニーズ把握の結果を踏まえ、私立保育施設3か所を追加した4か所で本格実施することで、在宅で子育てしている未就園児により多様な経験を保障し、子どもの育ちにつなげる
子ども食堂への支援の拡充:約1,119万円
- 食材費の高騰等による子ども食堂実施団体の経済的負担を軽減し安定的運営を支援するとともに、子どもたちの健やかな成長につながる安全で栄養ある食事提供を推進するため、補助メニューを拡充する
(仮称)子ども未来館の整備:約2.2億円
- 子育て世帯からのニーズの高い、就学前児童を対象とした屋内型の遊び場を兼ね備えた地域子育て支援拠点である「(仮称)子ども未来館」を、令和9年6月の完成を目指し公設市場サンパーク跡に整備工事を行う
子どもがワクワクするような公園の整備:約7.4億円
- 子どもたちがワクワクするとともに、安心して子育てができる公園整備を進めるため、王仁公園に自由に飛び跳ねたりして遊べる「ふわふわドーム」、車塚公園には猛暑対策や地域のコミュニケーションの場となる休憩施設の整備を行う。また、中振中央公園の用地取得を進める
教育
民間活力を活用した小学校の水泳授業を計画的に推進:約1.2億円
- 民間水泳施設や水泳インストラクターなどの民間活力を活用した小学校の水泳授業について、令和8年度から実施校を大幅に拡大し、10校追加の計24校で実施する。
子どもの読書活動の推進 :約1.2億円
- 子どもたちの読書に慣れ親しむ機会が増え、言語能力や情報活用能力の育成が図られるよう、学校司書の充実を図る
支援教育の充実:約3.4億円
- 通常の学級で学びながら、困りごとを解消するための指導を行う通級指導教室を全小中学校に設置するとともに、支援教育支援・介助員(発達担当)を増員配置し、児童・生徒の教育的ニーズに応じた適切な学びの場の充実を図る。
禁野小学校の整備の推進 :約3.1億円
- 禁野小学校の新校舎について、新しい時代の学びに対応した安全・安心な教育環境の実現に向け、令和8年2学期の新校舎での開校を目指して整備を進める
総合型放課後事業の充実(留守家庭児童会室整備可能性調査の実施、三季休業期昼食サービス事業):2,418万円
- 留守家庭児童会室の専用室について、各施設の整備の優先順位と方向性を整理した「個別施設計画」に基づき、建替え等の検討が必要な施設を対象として建築場所や手法等の可能性調査を実施する。また、三季休業期昼食サービスについては、昼食提供は保護者の自由な選択を前提としつつ、全校で安定的に継続できるよう取り組むとともに、この仕組みを活用して三季休業期に欠食リスクを抱える児童に対して昼食を提供し、安心できる居場所の中で子どもの様子を見守り、必要な支援につなげる。
都市基盤整備
枚方市駅周辺再整備事業の一層の推進:約7,511万円
- 庁舎の建替えは、災害対応の面からも喫緊の課題であることから、市議会などの意見を踏まえ、配置の検討を行うなど早期実現に向けて取り組む。また、④街区については、みどりの大空間の配置や防災機能の導入、それに隣接する市有地の有効活用を検討するなど、枚方市駅南側の一体的なまちづくりの具体化に向けた取組を進める。②街区については、関係地権者による検討と併せて、市街地再開発事業の事業化に向け、南口駅前広場などの公共施設の検討などを進めるとともに、まちづくりが円滑に進むよう技術的支援を行う。
土地区画整理事業の推進:25.2億円
- 村野駅西地区の土地区画整理事業について、鉄道駅周辺の交通利便性を生かしたまちづくりの実現に向け、造成工事を行う組合の取組を支援し、多様な都市機能や居住環境を有する緑豊かで駅前にふさわしい市街地の創出を図る。
都市計画道路の整備:1.3億円
- 通学路の安全性や防災拠点へのアクセス性の向上に向け、都市計画道路の用地取得や設計に取り組み、安全で快適な交通環境の確保を図る。
- 牧野長尾線整備事業費:約492万円
- 中振交野線整備事業:1,850万円
- 御殿山小倉線整備事業:9,700万円
- 長尾杉線整備事業:800万円
淀川渡架橋の整備促進及び歩行者空間の整備:7.7億円
- 枚方市総合交通計画に掲げる交通の将来像の実現に向け、淀川を渡河する都市計画道路牧野高槻線及び府道京都守口線については、周辺道路の安全対策や用地取得業務などに取り組む。また、府道枚方高槻線の歩道整備については、牧野駅前から楠葉中宮線までの歩道未整備区間の用地取得業務を進め、府道交野久御山線については、津田踏切から交野市境までの歩道未整備区間の用地測量に着手するなど、引き続き大阪府と連携し、各路線の早期完成に向けて取り組む。
未来を見据えた水インフラの整備:約132.7億円
- 水道事業では、中宮浄水場の建て替え及び送水管などの重要管路の更新・耐震化を進めるとともに、緊急輸送道路に埋設している鋳鉄管の更新事業に取り組む。下水道事業では、計画的な管路の点検・調査や改築、雨水ポンプ場などの耐震化及び老朽化対策を引き続き進めるとともに、家屋の浸水や道路冠水などの被害軽減に向けて、雨水管整備工事に取り組む。
健康・福祉
各種検診の推進 :約4.9億円
- 高齢期のロコモティブシンドロームの予防につなげることを目的に、壮年期の女性を対象とした「骨粗しょう症検診」を新設するとともに、糖尿病や認知症など全身疾患に深く関連する歯周病についても「歯周病検診」の内容を充実させ、がん検診事業については対象者の見直し及び個別受診勧奨の充実などに取り組む。
多言語で相談できる窓口の設置 :約1,362万円
- 多言語対応で外国人市民等が相談できる一元的な窓口を開設し、言語や文化の異なる多様な住民が、お互いの違いを尊重し安心して暮らせるインクルーシブな環境の整備を進める。
その他
スケートボードパークの整備:約4,996万円
- 若者などの声を取り入れながら、淀川河川公園枚方地区に国と連携してスケートボードパークの整備を進める。
穂谷川清掃工場の跡地活用:約2,047万円
- 地域脱炭素及び循環型社会の実現に寄与する新たな拠点を目指して、既存施設等を含む今後のあり方について検討を進める。また、令和8年3月末で休止する第3プラントを暫定的に活用し、リユース品の展示、環境に関する情報発信や学習の機会の提供などを通じて4Rの普及啓発を図る。さらに、循環型社会の実現に向け、リユースの定着と拡大を図るため、家庭で不要となったもので再利用が可能なものの受け入れや、インターネットを活用したリユース品販売を新たに開始する。
スマート自治体の実現:約1.0億円
-
DXの推進:約6,179万円
生成AIやAI資料分析アシスタント、チャット、Web会議などの統合型コラボレーションツール(クラウド型グループウェア)の導入により、一層の事務の効率化を図る。 -
庁内キオスク端末の増設:約2,397万円
コンビニエンスストア等に設置しているキオスク端末を本庁や支所に設置し、その利便性を実感してもらうことで、「行かなくてもいい市役所」の推進につなげる。
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!
来年度の当初予算案は、枚方市政史上、最大規模となりました。
税収増の背景にはインフレの影響が明確に表れていますが、深刻なのは歳出側です。あらゆる物価や人件費が高騰する中、これまでと同じやり方では通用しません。今こそ、事業の優先順位や『予算をかける比重』の抜本的な見直しが求められています。
特に、DX、Aiによる市役所業務の効率化を目指しながら、一方で細かな事業が増え続けている現状には危惧を覚えます。これらは本来、トレードオフの関係にあるはずです。
今回の予算案は、真に一人ひとりの笑顔にするための取り組みか?その本質を問い、本会議等でも積極的に意見をぶつけてまいります。










