清掃工場跡地・都市計画・路線バス――枚方が直面する課題とこれから~2/16建設環境委員協議会①

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2026年2月16日、枚方市議会令和7年12月定例月議会を前に「建設環境委員協議会」が開催されました。

 


「清掃工場跡地・都市計画・路線バス――枚方が直面する課題とこれから」
2/16の建設環境委員協議会で議論された3つの大きなテーマをまとめました。
人口減少・少子高齢化・労働力不足は、枚方のまちづくり🏘️や公共交通🚌にも直結する課題です。
避けて通れない議論だからこそ、市民のみなさんと共有し、一緒に考えていきたいと思います。


 

 冒頭、副市長の挨拶では、昨日2026年2月15日に行われた牧野長尾線、長尾杉線の完成記念式典の出席へのお礼と2月25日に開通することについて触れられました。

 

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2026年2月15日撮影した長尾大池付近。歩道や自転車通行帯が設置されています。

👇️当日の模様

 

 

 

 今回の建設環境委員協議会の協議案件は10件でした。

 

 建設環境委員協議会 案件 
  1. 穂谷川清掃工場跡地活用の基本的な考え方について
  2. 第2次枚方市一般廃棄物処理基本計画の策定について
  3. 枚方市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画の改定について
  4. 枚方市市有建築物保全計画(第IV期実施計画)について
  5. 公共交通(路線バス)の現状と今後について
  6. 岡東町自動車駐車場の指定管理について
  7. 水道管路の漏水調査の取組について
  8. 渚水みらいセンター高度処理水再利用事業の廃止について
  9. 中宮浄水場更新事業の進捗状況について
  10. 新中宮浄水場〜春日受水場間の送水管の更新・耐震化工事について

 

 

1.穂谷川清掃工場跡地活用の基本的な考え方について

 穂谷川清掃工場(以下、「本工場」という。)は、令和8(2026)年3月、枚方京田辺環境施設組合による可燃ごみ広域処理施設の本格稼働に伴い、ごみ焼却場としての役割を終える。

 現在、地域住民の理解と協力が得られることを第一に、地域脱炭素及び循環型社会の実現に寄与する新たな拠点をめざして、既存施設等を含む本工場の今後のあり方について検討を進めている。

 今回、新たな拠点形成に必要な機能を整理し、別冊のとおり「穂谷川清掃工場跡地活用の基本的な考え方(案)」(以下、「基本的な考え方(案)」という。)をとりまとめたので、その内容と今後の予定について報告する。

 

(1)「穂谷川清掃工場跡地活用の基本的な考え方(案)」

①対象範囲

 

枚方市 穂谷川清掃工場跡地計画図

 

②跡地活用のゾーニング

枚方市 建設環境委員協議会 跡地活用計画図

 

 

 

今後のスケジュール

令和8(2026)年3月〜   「基本的な考え方(案)」の市民説明会を開催
「基本的な考え方」の策定及び公表
令和8(2026)年度   「基本構想」策定業務
(地歴調査及び民間事業者へのサウンディング調査)
令和9(2027)年3月  

「基本構想」の策定及び公表

 

 

各委員の主な質疑(要旨)

  • 「賑わい創出機能」とは?
    ⇐ 多目的広場やスポーツ施設を検討していきたい
  • 「お別れの場所(絆)」はどのように?
    ⇐ 民間を活用していきたい
  • 地元にどのように対応しているのか?
    ⇐ 意見交換会の場を設定するなど説明をしている
  • 製品プラスチックの回収についてはどのように行っていく考えか?
    プラスチック資源循環法が施行された。回収の方向性を考えて行かなければならない
    北河内4市リサイクル組合施設「かざぐるま」では受け入れができないという状況
  • 日置河原地の活用は?
    ⇐ 過去の焼却灰が埋まっていることを考慮して、進めていきたい
  • 大規模災害の対応検討は?
    ⇐ 災害ごみの受け入れをできるよう、交通網の整備も含めて、進めていきたい
  • 計画策定が遅くないか?
    ⇐ 【副市長】清掃工場の廃止、新清掃工場の稼働など流れとしてやってきた中で、今になった

 

関連する情報

2025年8月25日 建設環境委員協議会

 

2023年3月25日 枚方京田辺環境施設組合議会

 

 

 

3.枚方市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画の改定について

 現在、両計画の目標年次である令和8年度(2026年度)の改定をめざして、取組を進めるにあたり、国から示されているガイドライン等に基づく基礎調査、現計画の評価及び、市民や事業者に対するアンケート調査を実施した。

 今回、その調査結果の概要および、それらを踏まえた、両計画の改定の方向性をまとめましたので、報告する。

 

基礎調査結果(概要)

【総人口】

  • 国勢調査によると、人口は平成22年(2010年)の40.8万人をピークに減少しており、令和2年(2020年)の人口は39.7万人となっている。
  • 国立社会保障・人口問題研究所(以下、「社人研」とする。)による将来人口推計値は、減少し続け、令和32年(2050年)には30.8万人と推計されており、令和2年(2020年)より約23%減少するとされている。
  • 現計画策定時の社人研の推計(平成25年(2013年)3月推計)では、令和2年(2020年)の推計値は40.2万人となっており、実績では39.7万であることから、人口減少が進んでいるといえる。
日本の地域別将来推計人口:年少・生産年齢・老年人口
 

【人口密度】人口密度は低下。居住誘導区域でも2020年→2050年で2割減少

  • 2050年推計の人口密度分布を2020年と比較すると、総じて人口密度が低下するが、居住誘導区域の95.5%が人口密度40人以上を保っている。
  • 2050年の居住誘導区域内の平均人口密度は、約75.8人/ha。2020年からは22.9%減少する見込み。
枚方市人口密度推移2020年と2050年

 

 

【都市計画マスタープランの総括】

今後の人口減少が見込まれていることから、施設総量の最適化(施設の縮減など)を進める必要がある

  • 都市拠点の形成については、立地適正化計画で掲げるコンパクト・プラス・ネットワークの考え方に基づき、枚方市駅や光善寺駅などの拠点において施設整備が進んでいる。引き続き、各駅周辺の土地利用や既存施設の立地状況を踏まえ、都市機能の拡充(新規整備・改修)または現状維持などの方針を検討する必要がある。
  • 産業集積については、主要幹線道路沿道における土地区画整理事業を伴う沿道型商業、工業及び流通業務などの産業誘致が進んでいる。
  • 新名神高速道路の開通を見据え、主要幹線道路沿道のまとまった低未利用地にて産業系の土地利用を進めることが重要である。
  • 都市基盤や公共施設の整備・管理については、今後の人口減少が見込まれていることから、長寿命化による施設整備コストの平準化や削減に努めるとともに、施設総量の最適化(施設の縮減など)を進める必要がある。
  • 公共交通ネットワークについては、既に一定の機能が確保できているため、機能維持に向けた既存の公共交通機関の利用を促進するために、交通事業者と連携してハード・ソフト整備に引き続き取り組む必要がある。

 

市⺠アンケート調査結果(概要)

「公共交通の利便性」のみ前回と比べ満足度が減少

  • 「公共交通の利便性」のみ前回と比べ満足度が減少
  • 道路や歩行者空間整備公共交通、災害関連等が重点改善項目
  • 中学生が将来望んでいるまちの姿は、居住意向の理由としても回答が多い、駅周辺に賑わいや便利に暮らせる施設を望む回答が多いことがわかった。また、治安や自然災害に対する関心が高いことがうかがえる。

市民アンケート調査結果 満足度と重要度

 

 

各委員の主な質疑(要旨)

  • 都市機能誘導区域の線引の考え方は?
    ⇐ 鉄道駅に近いことや地形など都市の拠点のなる地域を決定している
  • 人口密度が高いことの問題点もあるのでは?
    ⇐ 建物の構造など良好でない市街地のほうが課題と考えている
 

関連する情報

2024年5月29日 電機連合大阪地協 議員研修会

 

 

 

5.公共交通(路線バス)の現状と今後について

 令和8年(2026 年)1月9日に第1回目となる枚方市都市交通会議を開催し、京阪バス株式会社から厳しい事業環境に置かれている現状の説明があった。

 その中で、京阪バス株式会社から今後本市における路線廃止の可能性が示されたので、それらの内容と今後の予定について報告する。

 

京阪バス株式会社:事業環境について

顕著なバス運転士不足

  • 京阪バスの運転士の在籍者数は年々減少している。直近の2025年9月末と2022年度末と比較すると▲90人減(約▲9%減)
  • 50歳以上の割合が2024年度末以降は70%を超え、平均年齢52歳に達している。
バス運転士の年齢構成と平均年齢の推移
 

枚方市都市交通会議について

顕著なバス運転士不足

 令和8年1月から、地域公共交通に関する議論を行えるよう、法定協議会に道路運送法の規定に基づく地域公共交通会議の位置付けを加えた「枚方市都市交通会議」を新たに設置している。

 

 

枚方市都市交通会議 路線バス運行フロー

 

 

今後のスケジュール

令和8年(2026年)2月   第2回枚方市都市交通会議(書面開催)
地域分科会の開催(路線廃止への対応について)
令和8年(2026年)6月   建設環境委員協議会へ報告(路線廃止への対応について)
  • 枚方市都市交通会議及び地域分科会を適宜開催
     

 

各委員の主な質疑(要旨)

  • 今回の事態を市としてどう捉えているのか?
    ⇐ 路線バスは市民の重要な公共交通手段である。市として重く受け止めており、存続を要望していく。
  • ボランティア交通補助金(ひライド)の実施状況は?
    ⇐ コミュニティ連絡協議会などで広くお知らせしてきた。個別に説明も行ってきた。
    枚方市共助版ライドシェア「ひライド」
  • 大型2種免許が必要な大型バスは必要か
    ⇐ 環境負荷軽減のためにも不可欠であり、長尺バスの活用も始まっている。就職セミナーを開催するなどの取り組みも行っている
  • ワゴン車による運行も検討すべきでは?
    ⇐ 京阪バスから廃止路線が示されれば、協議フローに基づいて代替交通手段を検討していく
  • 地域分科会は非公開か?
    ⇐ 情報は非公開であるが、まとまり次第適宜議会には示していきたい
  • 免許取得の状況の把握をしようとしていく?
    ⇐ 京阪バスから廃止路線が示されれば、交通需要を勘案して、代替交通手段が決まる。それからの判断になると考える
  • 自分のところで何とかしようとする市としての意気込みが伝わらない
    ⇐ 枚方市総合交通計画の基本方針に定めた通り、地域の移動手段の確保は大切なもの。京阪バスさんからの考えを聞けていない状況であり、示されれば、議員の皆さんにもお伝えし、一緒に考えて頂きたい
  • 市長はどういう考えを持っている?
    ⇐ 今回の資料の説明を行っている

 

関連する情報

2025年8月25日 建設環境委員協議会

 

2024年11月27日 建設環境委員協議会

 

【代表質問】2024年3月4日 令和6年3月定例月議会

「ウォーカブルなまちづくり」と「公共交通」はセットだ!

 

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 

 今回の建設環境委員協議会での10つの案件。このブログ記事では(清掃工場・都市計画・路線バス)についてまとめました。人口減少、少子高齢化、労働力不足の社会課題がそのまま当てはまります。

 すでにお金だけでも解決できない事態に陥りつつあるため、これらについては市民に共有して一緒に考えてもらわねばなりません。避けては通れない議論を、枚方市民一人ひとりを笑顔するという考え方で、これからも積み重ねてまいります。