枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2026年2月10日、枚方市議会「総務委員協議会」に委員として出席し、発言して参りました。
私の質問の一部とその趣旨を掲載します。(実際の口語からは、少し変更しています)
市の観光施策に切り込みました。
✅ ホテル支援の決定プロセスに透明性は?
✅ 1,100万円の大砲モニュメントは投資に見合う?
✅ 住宅街での観光地化、安全リスクは大丈夫?
「観光」は打ち出の小槌ではありません。万博が終わった今こそ、立ち止まって考える時。市民一人ひとりが笑顔になれる投資なのか、数字とプロセスを厳しくチェックしていきます。
枚方市という住宅密集地は、観光のまちになれるポテンシャルがあるのか?市としてどこまで投資すれば、どれだけのリターンがあるのか?
万博が終わった今、立ち止まって考えるときではないかと思いますが。。。
案件の概要は、こちらの記事に記載しました。
13.観光施策の展開について
平成26年に市議会において可決された決議等を踏まえ、本市では市駅前における賑わいづくりのため、バンケット付きホテル誘致の支援を令和2年8月の総務委員協議会及びプレスリリースにより表明した。今般、その具体的手法として、補助金制度を創設し、実施する。
👇️案件説明資料
観光施策の地域経済活性化の効果は数字で表されなければならない。
観光施策を行うことが目的になっていないか。意思決定プロセスが甘くないか。
①ばんしょうの質問
観光施策に実績値がない。観光施策を取り組むことそのものが目的になっているのではないか。
観光施策について、今回の資料においても(実績の)数字がない。施策として当たっているのか、外れているのかが全くわからない中で、「こちらで決めましたから、これだけ必要です。」と言っているように私には伝わっている。
市がバンケット付きホテルを誘致する場合の支援を決めた経緯と意思決定の過程は?
バンケット付きホテルへの支援について聞く。「ホテルがあれば経済波及効果が大きいのに」という声は私としても聞いていたが、支援することそのものに公共性の観点が必要であり、そのプロセスも問われると考える。
そこで、市がバンケット付きホテルを誘致する場合の支援を決めた経緯と意思決定の過程について伺う。
①市の答弁
市街地再開発組合から支援の要望書が提出されたことを踏まえて検討した
市の玄関口である市駅周辺にホテル誘致を望む声は、平成26年の市議会の決議等を含め、従前から市民や事業者など、多方面から聞かれていた。そのような中、バンケット付きホテルを誘致する場合の支援については、③街区における市街地再整備の中でホテル誘致を実現するために、令和2年6月に市街地再開発組合から支援の要望書が提出されたことを踏まえて検討し、同年8月の総務委員協議会を経て、プレスリリースにより表明したものです。
②ばんしょうの質問
誘致する「バンケットルーム」の要件はどのように決められたのか?
確かに令和2年8月の総務委員協議会で説明がありましたが、当時はコロナ禍という厳しい社会情勢の中で、新たな都市機能として長期的に安定した事業継続が可能となるよう支援するという趣旨であったと記憶している。
確認だが、その過程で「誘致すべきバンケットルーム」の要件をどのように定義したのかというと、「高層階での宴会場として設置されると聞いていた。」と以前全員協議会にて答弁がありました。答弁からするとバンケットの要件としては、「高層階での宴会場」という説明だったと思うのですが、今回の資料ではバンケットの用途が「集会・会議等」となっていて、ランクダウンしたように思えます。支援を表明した当初は、高層階ならではの見晴らしのよい食事会、例えば結婚披露宴や祝賀会ができるようなものを想定していたのではないか?
そこで、今回の支援制度におけるバンケットの要件について、どのように定められたのか伺う。
②市の答弁
150㎡以上の面積とした
その要件としては、地元団体等の利用を促進し、多方面からの交流人口の増加や経済波及効果が見込めるよう、150㎡以上の面積とし、一定規模以上の集会や会議、パーティなどのイベント等に利用できるものと考えています。
③ばんしょうの質問
固定資産税および都市計画税の算出方法は?
バンケット付きホテルの支援となっているので、バンケットルームの定義というものまで、コロナ禍とはいえ、議会としても踏み込めてなかったことが悔やまれる。そうであるならば、今回は細かいところも聞いておこうと思う。
宿泊施設部分にかかる固定資産税および都市計画税とはステーションヒルのビル全体の該当税を延床面積の割合で算出するのか?例えば、住宅棟やテラス部分、大阪府の所有部分もあるし、バンケットルームが宿泊施設部分に当たるのかも含めて、具体的に算出する際の考え方について聞く。
③市の答弁
バンケットも含めてホテル部分に係る面積割合で算出
本支援策においては、バンケットも含めてホテル部分に係る面積割合を算定し、固定資産税及び都市計画税の相当額を支援するもの。
④ばんしょうの質問
支援期間は5年間か?追加5年間もあり得るのか?
支援期間は5年間とされていますが、当初、場合によっては追加で5年の支援ということになっていた。
5年後の支援についてどのように考えているのか?
④市の答弁
慎重に判断する
今回創設する制度については、新たな都市機能として長期的に安定した事業継続が可能となるよう5年間の支援を行うものとする予定。要望にありました5年後以降の支援については、今後のホテル経営の状況が重要となってくるので、事業者からの内容や本市の財政状況等を踏まえ、慎重に判断していきたいと考えている。
⑤ばんしょうの質問
同じ条例を根拠にしているが、企業の工場誘致の支援制度にはないユルさ?
5年後のことは5年後考える?決まっていない?言われたら出す?
次に、支援制度策定についての考え方ですが、市の産業振興基本条例の理念に基づき、補助金要綱を制定されるとのこと。企業誘致の支援制度では、外部委員を含めた選定審査会を立ち上げ、その企業や事業内容などの要件等について、支援対象とするか検証されるが、今回創設する制度では、どのように審査されるのか?
⑤市の答弁
本市の観光振興の取り組みへの協力など審査する
今回創設するバンケット付きホテル支援制度では、補助制度として実施するもの。そのため申請された内容について、ホテル客室数やバンケット面積の要件を満たしているかの確認や、旅館業法などの関連法令を遵守しているか、また、本制度の目的である本市観光振興や賑わい創出、地域経済活性化の取り組みに協力すること等についても審査する予定。
⑥ばんしょうの質問
制度ができて、仮にまた「バンケット付ホテル」の話があれば、支援するのか?
できたものを確認して、(観光振興への)取り組み姿勢を市の観光賑わい部が審査するというのは、微妙だ。(企業誘致の制度と違い大きい)
それでは、支援制度ができたあと、仮にまたカンデオホテルズ以外に支援要件を満たしたバンケット付きホテルの話があった場合は同様に支援する考えなのか?
⑥市の答弁
バンケット付きホテルが本市に誘致される場合は、補助金要綱に則って予算の範囲内で支援する
あくまで仮定として答弁するが、本制度の目的である本市観光振興や賑わい創出、地域経済活性化に合致し、支援要件を満たしたバンケット付きホテルが本市に誘致される場合は、補助金要綱に則って予算の範囲内で支援する。
⑦ばんしょうの質問
150m2以上の面積だけの要件のバンケットルームではなく、支援決定プロセスの整理と経済波及効果など投資対効果の検証ができるしくみづくりこそが必要だ。
「誘致される場合」と言う言葉がよく分からないので、これについてはまたの機会する。
ただ、次の機会もバンケット付きでなければならないのか?バンケットルームの定義が面積要件だけでいいのか?ということ、そして、支援決定プロセスの整理と経済波及効果など投資対効果の検証ができるしくみづくりが必要だと考える。
万博が終わった今の段階で、枚方市の「観光施策の推進」について再整理が必要ではないか?
観光施策の推進について、事業効果が分からないし、観光を前に出し始めた頃、市による財政投入は考えていなかったのではないかと思う。
万博も終わって、また各地でオーバーツーリズムが発生している中、枚方という住宅地における「観光施策」の目的と事業評価方法について再度考え直す時期ではないかと考えるが、担当副市長の見解を聞く。
⑦副市長の答弁
観光施策は地域経済活性化の効果として現れてきている。今後も積極的に取り組む。
もちろん、住環境を保つことは重要だ。しかし、地域経済活性化を目指す観光施策においては、効果は現れてきていると考えている。今後、その効果が市内に波及が広がるまでは時間を要するものもあると考えている。引き続き、費用対効果も考慮し、積極的に取り組んで参りたいと考えている。
ばんしょうの視点
観光施策の地域経済活性化の効果は数字で表されなければならない。
私も効果はないとは思っていないですが、効果が分からないと言っているのです。もしかすると、市が何もしなくても得られた効果かもしれませんし、民間の邪魔をしていることも考えられます。
市による「観光」への投資は、地域活性化だからこそ数字が必要です。なんとなくいう空気感で進めるべきでものではありません。
【PFS(Pay For Success)成果連動型補助制度】など別の手法も検討すべき
できないのであれば、今後は例えば、今年度の包括外部監査で提案があったように【PFS(Pay For Success)成果連動型補助制度】など別の手法も検討すべきと提案しました。
15.文化財保存活用事業について
国史跡楠葉台場跡は、江戸幕府が幕末に築造した砲台場(大砲を備えた要塞)で、河川台場としては国内で唯一遺構が残っていることを踏まえ、かつての姿がイメージできる大砲モニュメントを設置することで、観光資源としての魅力向上を図るなど本市の文化財の活用を着実に進めていく。
👇️案件説明資料
「観光」という言葉が打ち出の小槌のように便利に使われていないか!
ばんしょうの視点
中途半端な観光地化は、①生活道路への負荷増・安全リスク、②住民特に子どものメリットの乏しさ、③費用対効果の不透明さを招く!
国史跡楠葉台場跡の大砲モニュメントを1,100万円掛けて設置するとのことですが、「観光資源としての魅力向上を図る」とされている。「観光」という言葉が打ち出の小槌のように便利に使われているように思います。
健康目的の市内散策ツアーの立ち寄りポイントの1つとしてというなら設置の目的としては理解できます。
中途半端な観光地化は、①生活道路への負荷増・安全リスク、②住民特に子どものメリットの乏しさ、③費用対効果の不透明さ、という三重の問題が考えられます。特に子どもの広場利用と不特定多数の来訪者の混在は事故リスクやトラブルを増大させます。
楠葉台場跡は、国史跡として高い価値があるとのことですが、周辺は新しい住宅地や新築マンションの建設が始まっており、現状すでに多くの子どもが日常的に遊ぶ広場として機能しています。こうした生活空間の実態を踏まえ、観光振興を前面に出すのではなく、「静かな公開」「学習型活用」「来訪者数の自然抑制」を基本方針にして頂きたいと要望しました。
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!
今回の総務委員協議会の私の発言をまとめたブログ記事のパート②。
「観光」でまとめました。枚方市という住宅密集地は、観光のまちになれるポテンシャルがあるのか?市としてどこまで投資すれば、どれだけのリターンがあるのか?また、決定プロセスもよく分からない。
万博が終わった今、立ち止まって考えるときではないかと思います。その判断軸は市民一人ひとりを笑顔にするのか?ということです。






