「誰のための観光?」ホテル支援と楠葉台場跡モニュメント〜2/10 枚方市議会 総務委員協議会②

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2026年2月10日、枚方市議会3月定例月議会を前に、「総務委員協議会」が開催されました。私は委員として出席しました。 

 


枚方市の財政に黄色信号🤔

2028年度には経常収支比率が100%を超える見通し

そんな中、市駅前のバンケット付きホテルに支援や淀川堤防に観光拠点、楠葉台場跡に大砲モニュメントの必要性とは?

本当に「市民の笑顔」に繋がるのか?透明性と費用対効果は?


 

 「総務委員協議会」の所管は、危機管理室、市長公室、総合政策部、総務部、観光にぎわい部、会計管理者、選挙管理委員会、公平委員会、監査委員及び農業委員会に属する事項並びに他の常任委員会の所管に属しない事項になります。

 

 

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「カンデオホテルズ枚方」ホテル誘致に絡む支援を開始するとのこと

 

 総務委員協議会 案件 
  1. 大規模地震時の直接死を防ぐ自助促進事業について
  2. 枚方消防署の移転に係る新庁舎整備基本計画の策定について
  3. 外国人相談窓口設置について
  4. 第4次枚方市男女共同参画計画案について
  5. 枚方市人権尊重のまちづくり基本計画の中間見直しについて
  6. 自治会館の安全・安心な利用に向けた取組について
  7. ひらかた万博の総括と今後の取組について
  8. 長期財政の見通しについて
  9. 行財政改革の取組について
  10. 枚方市駅周辺再整備における天野川の活用に向けた取組について
  11. 令和8年度機構改革の実施について
  12. エンゲージメント調査の本格実施について
  13. 観光施策の展開について
  14. 市内工場の再投資促進に向けた制度の具体化について
  15. 文化財保存活用事業について
  16. スケートボードパーク整備事業の最優秀提案者等の選定について

 

 

8.長期財政の見通しについて

 本市では、これまでから長期的な視点でより安定した財政運営を行うため「長期財政の見通し」を策定している。 

 今年度は、令和7年度(2025年度)の決算見込みと令和8年度(2026年度)の当初予算をもとに、税制改正などの制度変更や、今後取り組むことが予定される様々な事業についてその実現可能性を明らかにするとともに、長期的な視点による財政状況の把握を行うことを目的として、「長期財政の見通し」の見直しを行う。

 

※対象会計:普通会計 

収支見通しの概要

実質収支は20億円台~17億円程度の黒字を維持
経常収支比率は2028年度100%を超える

 今回の収支見通しでは、令和7年(2025 年)2月に示した収支見通しに対し、枚方市駅周辺再整備事業の事業費等の見直しや児童相談所の運営に係る経費を反映させるとともに、令和7年(2025 年)8月に示した新たな行財政改革の取組効果のうち、令和8年度の効果額を反映しています。これらを踏まえた実質収支については期間の前半では20億円台の黒字を維持し、後半においても17億円程度の黒字を維持することができると見込む。また、市債残高については、令和8年度(2026 年度)をピークに、その後は減少傾向を見込んでいる。 

 一方で、経常収支比率は扶助費の増加を主要因として、令和8年度(2026年度)以降、上昇を続け令和10年度(2028年度)には100%を超えると見込まれるため、将来にわたり健全な行財政運営を行っていくためには、さらなる歳入確保や歳出の見直しについて取り組む必要がある。

 

長期財政の見通し

【歳入】市税 → 減少傾向が続く

 市税については税制改正の内容を反映させ、ベースとなる今後の経済成長率を国の試算に合わせて算出している。 

 主な内訳として、個人市民税は、所得環境が改善する中で個人の収入に増加がみられるものの、高齢化の進展などによる納税義務者数の減少により、緩やかに減少すると見込んでいる

 また、法人市民税については、原材料価格の高騰など社会情勢の影響を考慮し、おおむね横ばいで見込んでいる。固定資産税については、令和 9、12、15、18 年度に評価替えによる減収を見込んで算出している。

 こうしたことから、市税全体では、期間を通じて減少傾向が続くものと見込んでいる。 

市税の推移グラフ

 

 

【歳出(1)】人件費 → 横ばい

 人件費については、職員定数基本方針の考え方に基づき試算を行っている。 

 また、退職手当については、定年退職年齢の引き上げを令和7、9、11、13 年度で見込んでいるため、人件費が大きく変動している。

人件費推移グラフ(2026年度)

 

【歳出(2)】公債費  → その他債は、概ね70億から90億円台で推移する

 公債費については、既発債に係る元利償還金のほか、令和7年度以降の新発債について、直近の政府レートを基準
に算出した元利償還金を見込んでいる。 

 なお、将来負担抑制に向け、減債基金を活用した市債の繰上償還を予定しているため、公債費は、令和 8、11、12 年度に一時的な増加を見込んでいる。 

 公債費のうち、投資的事業等に係るその他債では、令和8年度以降は枚方市駅周辺再整備事業などにより増加するとともに、利率の上昇も影響し、概ね70億から90億円台で推移すると見込んでいる。また、臨時財政対策債は、令和7年度以降の発行額を見込んでいないため、期間を通じて減少している。

公債費の推移:その他債と臨時財政対策債

 

【地方債の推移】→ 令和8年度をピークに、その後は減少傾向

 地方債残高は、令和8年度をピークに、その後は減少傾向を見込んでいる。このうち、投資的事業等に係るその他債の残高については、投資的事業が集中することから令和11 年度から令和15 年度にかけて高い値で推移するが、その後は減少していくと見込んでいる。 

 臨時財政対策債の残高は、期間を通じて減少を見込んでいる。

地方債残高の推移 2026年見通し

 

収支見通しの概要 → 実質収支は20億〜17億円の黒字維持の見込み

  • 実質収支については期間の前半では20億円台の黒字を維持し、後半においても17億円程度の黒字を維持することができると見込んでいる
  • 経常収支比率は扶助費の増加を主要因として、令和8年度以降、上昇を続け令和10年度には100%を超えると見込まれる
 

 

 

各委員の質疑・意見(要旨)

  • 昨年に作成した長期財政の見通しとの比較では?
    ⇐ 投資的経費は市駅周辺再整備を含めて年間150億円を超えないものとした。経常収支比率は100%を超えることは変わりなく、厳しい状況に変わりはないという認識
 

 

関連するこれまでの情報

2025年2月13日 総務委員委員協議会

 

2024年2月13日 枚方市議会 総務委員協議会

 

2023年2月16日 総務委員協議会

 

2022年2月14日 総務委員協議会

 

2021年2月15日 総務委員協議会

 

 

 

13.観光施策の展開について

 本市は、令和4年に「枚方市観光ロードマップ」を策定し、「市の魅力向上」「交流人口増」「経済活性化」を実現するため、様々な観光施策を推進している。 

 その一環として、市駅近くの広大な河川空間を活かす「淀川河川敷枚方エリアかわまちづくり計画」が令和5年8月に国に登録されたことを受け、令和6年4月に国や観光関連団体、アウトドア事業者、地元団体等からなる推進協議会を設立し、各種取り組みを進めているところであり、今般、高規格堤防(以下「堤防」という。)活用の方向性について報告する。 

 また、平成26年に市議会において可決された決議等を踏まえ、本市では市駅前における賑わいづくりのため、バンケット付きホテル誘致の支援を令和2年8月の総務委員協議会及びプレスリリースにより表明しました。今般、その具体的手法として、補助金制度を創設し、実施する考えであります。

 

① かわまちづくり計画の推進について

 国において淀川舟運活性化協議会が発足されるなど、淀川を活用した賑わい創出の機運が高まる中、本市としてもこの間、淀川河川敷を活用したイベントや沿川自治体との連携を進めてきました。アウトドア・アクティビティを常時楽しめる状態を目指し、かわまちづくり計画に基づき、堤防上での拠点整備等に向けて、ニーズや事業可能性を検証する実証実験を開催してきた。 

今後の事業方針

枚方市かわまちづくり計画の推進方針

 

枚方市かわまちづくり計画のスケジュール見直し案

令和7年度 設計業務委託費 11,580千円(繰越明許予定) 
令和8年度 プレイベント事業委託費 4,000千円

 

② バンケット付きホテル支援について

 枚方市産業振興基本条例の理念に基づき、枚方市補助金等交付規則の規定に基づいて交付する「枚方市バンケット会場付きホテル支援補助金交付要綱」を制定する考えです。

経過

枚方市駅周辺ホテル誘致の経過表

 

支援概要

補助対象者:京阪ホールディングス株式会社 

枚方市 バンケット付きホテル支援概要

実施時期:令和8~12年度 

 補助金交付手続き(固定資産税納付の翌年度に補助金交付) 

【事業費】令和8年度 約2,500万円 

 

 

各委員の質疑・意見(要旨)

  • 「かわまちづくり」
    • 北河内サイクルライン上にある。サイクリストへの取り組みは?
      ⇐ サイクリストにも立ち寄ってもらえるようサイクルラックの設置を進める
  • 「バンケット付きホテル支援」
    • 金額の妥当性は?
      ⇐ 固定資産税・都市計画税相当の支援は工場誘致には実績があり、また周辺自治体でもホテルに対して支援している
    • ホテルやバンケットルームの稼働状況は?
      ⇐ 毎月、カンデオホテルズと情報交換しており、市に寄せられる要望なども共有している
    • バンケットルームは課題があるという声があったが、改善された?
      ⇐ 料理のクオリティ、対応の見直しなど改善が図られている
    • ホテル誘致の際の支援を決めた経緯は?
      ⇐ 市駅周辺にホテル誘致を望む声は多方面からあった。令和2年6月に市街地再開発組合から支援の要望書が提出されたことを踏まえて決めた
    • バンケットルームの要件は?
      ⇐ 150m2以上の面積で一定規模の集会、パーティーなどのイベントで利用できるもの
    • 今回支援する金額(2,500万円/年)の算出方法は?
      ⇐ バンケットを含めたホテル部分の床面積割合で算定
    • 当初、場合によっては追加で更に5年の支援をするとなっていたが、その後は?
      ⇐ 今後慎重に判断していく
    • 市の産業振興基本条例では企業誘致支援制度では外部委員を含めた選定審査会での審査が必要とされるが?
      ⇐ 要件を満たしているか、本市の観光振興に協力するかについて審査する
    • 支援制度ができてしまうと、仮にまたバンケット付きホテルの支援の申し出があったときに有効になる?
      ⇐ 補助金要項に則って予算の範囲で支援することになる
    • 京阪ホールディングスに補助する理由は?
      ⇐ カンデオホテルズとは賃貸借契約が結ばれており、補助金はその契約の前提になっていると考えている
    • 5年間は妥当なのか?
      ⇐ 組合からの要望であり、適切な期間と考えている
  • 万博も終わったし、日本各地でオーバーツーリズムの発生も報道されている。主に住宅地である本市の「観光施策」の目的や事業評価方法について整理するべきでは?副市長の考えは?
    ⇐ 住環境の維持は重要だが、地域経済活性化を目指す観光施策の効果は表れてきていると考えている。費用対効果も考慮し取り組んでいく
 

関連する情報

【質疑】2025年3月14日 予算特別委員会

このエリアに投資し、賑わいが本当に実現できるのか?

 

【質問】2025年2月20日 全員協議会「枚方市駅周辺再整備の取り組みについて」

バンケットルームの想定は、市に詰めの甘さがある。

 

2020年8月26日 総務委員協議会

 

 

 

15.文化財保存活用事業について

 文化財を取り巻く環境については、社会構造の変化や価値観の多様化により大きく変化し、地域の文化財の保全について課題が生じている一方、観光振興や地域振興を目的とした文化財の活用が求められている。こうした状況を踏まえ、文化財保護法に基づき、中・長期的な観点から文化財の保存・活用のための取組を明確に規定し、計画的・継続的な推進を図ることを目的に、枚方市文化財保存活用地域計画(以下「地域計画」という。)を策定する。

 また、国史跡楠葉台場跡は、江戸幕府が幕末に築造した砲台場(大砲を備えた要塞)で、河川台場としては国内で唯一遺構が残っていることを踏まえ、かつての姿がイメージできる大砲モニュメントを設置することで、観光資源としての魅力向上を図るなど本市の文化財の活用を着実に進めていく。 

 

(1)地域計画の策定について

計画策定について

 計画期間は、文化庁の示す「文化財保護法に基づく文化財保存活用大綱・文化財保存活用地域計画作成等に関する指針」を踏まえ、市の総合計画と合わせるため、令和11年度(2029年度)から令和21年度(2039年度)の11年間とする。

 地域計画の策定にあたっては、市内文化財の特性の把握や関係者からの意見聴取、市民への啓発等、準備に時間を要することから、策定期間は、令和8年(2026年)から令和10年(2028年)までの3年間とする。 検討体制としては、市長の附属機関として、学識経験を有する者、指定文化財の所有者を代表する者、関係団体を代表する者、地域を代表する者等から、9名程度で構成する「枚方市文化財保存活用地域計画審議会(以下、「審議会」という。)」を設置し、意見聴取等を行う。

 

 

(2) 楠葉台場跡モニュメント設置について

大砲モニュメントを設置

 大砲モニュメントの型式については、幕末に持ち運び用の大砲として一般的であった「四斤山砲」とし、説明板を併設する。 

 また、設置場所については、唯一現存する東側の砲台跡に南西方向を向ける形で設置する。

令和8年度(2026年度)中に大砲モニュメントを設置 

一般財源:1,100万円

楠葉台場跡に大砲モニュメント設置

 

 

 

 

各委員の質疑・意見(要旨)

  • 楠葉台場跡モニュメント設置
    • 楠葉台場跡へのAR映像の製作は?
      ⇐ 大阪工業大学と取り組んでいきたい
    • 現在、どんな人が公園を活用しているのか?
      ⇐ 幕末の歴史に興味ある人、地域の人の憩いの場
    • 一般財源なのか?
      ⇐ 国庫補助は付かない。ふるさと納税の活用も検討したい
 
 
 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 

 今回の総務委員協議会の後半戦。長期財政では厳しさがあるとする一方で、誰の何のためになっているのか分かりにくい観光施策にお金を使う。少なくとも透明性を高め、費用対効果の評価が必要ではないでしょうか。市民一人ひとりを笑顔しているのか?という観点で発言していっています。