枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
枚方市 令和6年度 決算の概況が伝えられましたので、早速グラフにしてみました。他市と比べるため普通会計の数字になっています。(まだ比べられるデータにできていません)
細かいことはこれから見ていきますが、グラフ化してみましたので、ご報告します。
歳入額:約1,669.4億円、歳出額:約1,644.6億円
経常収支比率とは:自治体の“お金の自由度”を示す数字
自治体が毎年の収入のうち、どれだけを日常的な支出(人件費・福祉費・借金返済など)に使っているかを示す指標。経常収支比率が100%に近づくと、自治体は新しい施策や施設整備に使えるお金がほとんど残らなくなる。 結果として、住民サービスの充実や将来への投資が難しくなってしまうと言われている。ただ現在では、投資的経費の財政需要が大きく縮小し、その一方で社会保障給付が増大しており、その結果、経常収支比率が上昇するのはむしろ当然であり、この値だけを持って財政が悪化した状態であるとはいえないとも考えられている。
<引用>地方自治体の財政診断の考え方と課題 関西学院大学 小西砂千夫|総務省
- 今後想定される財政需要への対応として、減債基金や枚方市駅周辺再整備推進基金、その他特定目的基金(施設保全整備基金、安心安全基金など)に積立
- 財政調整基金が約1億円減少
- 市債の繰上償還や市有建築物保全計画に基づく改修費用等へ基金を活用
- 臨時財政対策債残高は約48億円の減
- その他市債残高は約28億円の増【施設改善維持補修事業、学校空調設備整備事業、雨水ポンプ場耐震化・改築事業など】(公債費:約3.8億円減、市債借入額:約33億円減)
臨時財政対策債とは:地方財政収支の不足額を補てんするため、各地方公共団体が特例として発行してきた地方債。その元利償還金相当額については、全額を後年度地方交付税の基準財政需要額に算入することとされ、各地方公共団体の財政運営に支障が生ずることのないよう措置されている。(地方債に関するQ&A|総務省)
詳細が届いていない状態ですが、令和5年度も実質黒字にて着地できました。しかも、じわっと増えていく市債、それによる公債費増。今しなければならないことに目を向けながら、未来の暮らしへの対策が届いているのか、という思いは変わらずあります。何だもできる訳ではないし、何より、何をアウトプットとしてイメージをして市民のお金を使うのか。
引き続き、一人ひとりの笑顔を実現するための予算。考えようによっては、まだまだあるところにはあります。今年度は、監査委員も務めております。そこで得られる情報とこれまでの思いを合わせて、政策を練りながら、大きなうねりを作っていきたい。