枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年6月5日、枚方市議会令和6年3月定例月議会を前に「建設環境委員協議会」が開催されました。
今年度、耐震改修工事を行う安居川ポンプ場
今回の建設環境委員協議会の協議案件は8件でした。
水道事業では、効率的かつ効果的に事業を推進するため、「枚方市水道施設整備基本計画」に基づき事業を実施しているところですが、今後も安定した給水を持続するには、水道施設の更新・耐震化の更なる加速化を図っていく必要がある。
妙見山配水池(総有効容量9,000m3)は、市の人口約15%にあたる市南部地域の約59,000人への配水を担う施設であり、運用開始から50年以上が経過している。また、耐震診断の結果、耐震性能が不足し、耐震補強による耐震化が困難であることが判明しており、更新による耐震化を行うとともに、一定以上の地震で作動し、配管破損による配水池の水の流出を防ぐ、緊急遮断弁等の応急給水拠点の整備を行うため、基本設計業務に取り組む。
耐震補強が困難なことから更新による耐震化を図るため、以下の検討を行う。
- 基本条件の確認
- 測量、土質調査等
- 1〜4号池の更新工事の基本構想の整理
令和6年度(2024年度)〜7年度(2025年度) | 基本設計 | |
令和7年度(2025年度)〜8年度(2026年度) | 詳細設計 | |
令和9年度(2027年度)〜12年度(2030年度) | 更新工事 |
《事業費》 2億9,900万円
基本設計に係る委託料(水道事業会計 建設改良費 上水道施設の整備・更新事業等に要する経費の一部)
《財 源》
損益勘定留保資金:2億9,900万円
本市では、枚方市水道施設整備基本計画に基づき、重要給水施設への配水管、緊急交通路や軌道下に埋設されている配水管など、災害や劣化などの原因で漏水が発生した場合、社会的に影響が大きい送水管や基幹配水管の更新を重点的に進めています。
そうした中、中宮浄水場と春日受水場までを繋ぐ送水管は、本市の東部・南部地域へ配水している基幹施設となっていますが、昭和47年(1972年)に布設された耐震性が低い鋳鉄管であるため、耐震加速化が求められる重要な管路。また、新たに布設する管路は、緊急連絡管で大阪広域水道企業団から受水できる構造とすることで、令和4年度(2022年度)から建築を進めている新中宮浄水場のバックアップ施設として、枚方市北部地域約15万人への給水が可能となり、国が推奨する防災・減災、国土強靭化の加速化に向けた取り組みにも寄与するものであり、令和10年度(2028年度)の供用開始を目指し、今年度から工事に着手する。
《事業の概要》
施工延長約3.5km、セグメント外径1800mmのシールドトンネルを施工後、シールド内に耐震性を持つ口径800mmの鉄管を布設する
《事業期間》 令和6年度(2024年度)〜令和14年度(2032年度)まで
《事業費》59億5,000万円
令和6年度(2024年度)〜令和10年度(2028年度) | 送水管布設、供用開始 | |
令和11年度(2029年度)〜令和14年度(2032年度) | 既設送水管撤去 |
《事業費》 59億5,092万円
令和6年度(2024年度)〜令和14年度(2032年度) <継続費>
《財 源》
国府支出金:14億8,700万円
企業債:40億1,400万円
損益勘定留保資金:4億4,992万円
各委員の質疑・意見(要旨)
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どのような検討をされてきたのか?
⇐ ボーリング調査で地下水なども調査してきた。ガス管など既存埋設物などを確認するなどシールドマシンでの施工方法を検討してきた
雨水ポンプ場は、降雨時にその流域内の雨水を河川に排水するための重要な施設であり、地震の影響により排水機能が停止すると、広範囲にわたり浸水被害が発生するおそれがあることから、市民生活に支障をきたすことになる。
上下水道局では9箇所の雨水ポンプ場を管理・運用していますが、これらのポンプ場が、地震の発生時に排水機能が影響を受けた場合でも、速やかに回復して被害を軽減できるよう耐震化に取り組むことにより災害に強いまちづくりを進める。
耐震性能を備えた新安居川ポンプ場を除く、8ポンプ場の耐震化に着手した令和2年度(2020年度)当初は、1年に1ポンプ場の耐震化工事を見込み、令和11年度(2029年度)までの10年間の期間を設定していた。その後、令和元年度(2019年度)に創設されていた「緊急自然災害防止対策事業債(以下「緊自債」という。)の要件が拡充されるとともに、期間についても令和7年度(2025年度)までの時限措置として延長された。緊自債は、元利償還金の70%が地方交付税措置されるもので、可能な限りこの有利な財源を活用する観点から、当初設定していた令和11年度(2029年度)までの期間を、受変電設備の更新と合わせ、令和7年度(2025年度)まで前倒しして、ポンプ場毎の様々な課題を解決しながら取り組む。
- 枚方市の雨水ポンプ場の竣工年
令和6年度(2024年度)~令和10年度(2028年度) | 送水管布設、供用開始 | |
令和11年度(2029年度)~令和14年度(2032年度) | 既設送水管撤去 |
(1)各ポンプ場の耐震化の状況について
令和5年度(2023年度)までに耐震診断業務に着手したポンプ場
安居川・北部・溝谷川・蹉跎・黒田川・藤本川・犬田川ポンプ場 の7ポンプ場
令和5年度(2023年度)までに耐震化工事に着手したポンプ場
北部ポンプ場(建築・土木)、溝谷川ポンプ場(建築)の2ポンプ場
(2)令和6年度(2024年度)の主な事業概要
蹉跎・黒田川・藤本川・犬田川ポンプ場の4ポンプ場の耐震設計業務
安居川・蹉跎・藤本川ポンプ場(建築)、北部ポンプ場(土木)の4ポンプ場の耐震化工事
《令和6年度(2024年度)事業費》
6億2,900万円
《財 源》
国庫補助金:1億5,150万円
企業債:1億4,980万円
一般財源 : 21.1万円
工事負担金 : 1,278.9万円
他会計負担金(緊自債) : 3億1,470万円
各委員の主な質疑(要旨)
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雨水ポンプ場の耐震化は常に大雨に備えながらの工事なるが、どのような対策を考えているのか?
⇐ 大雨の多い時期(6〜10月)の作業はできないが、その時期でなくても天気の情報なども確認しながら安全に工事を行う
今回の建設環境委員協議会は、8案件、12時半頃での協議になりました。道路や上下水道の耐震化など誰にでも関わる身近な話題が多くあったこともあってか、やり取りが活発でした。後半の水道関連の耐震化。かなりのお金もかかります。お金については頭が痛いですが、私としても枚方市民一人ひとりを笑顔するという思いを大切に、まちをよりよくアップデートできるよう尽力してまいります。