枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
1月17~18日には、枚方市議会 建設環境常任委員会 先進都市研修で東京都豊島区、埼玉県さいたま市に行ってきました。今回は、豊島区の公園について私の驚きと今後の方向性をまとめました。
枚方市の課題としてこれまでも、建設環境常任委員会で勉強会も行ってきた公園の先進事例を学びに豊島区へ行きました。
2014年5月に日本創生会議から東京23区で唯一「消滅可能性都市」と指摘された。このピンチからの脱却を図るため、従来進めてきた文化によるまちづくりを、さらに発展させ、文化を基軸に持続発展する都市「【まち全体が舞台の誰もが主役になれる】国際アート・カルチャー都市」を目指してきた。
豊島区は、国際アートカルチャー都市構想の基本コンセプトである「まち全体が舞台の、誰もが主役になれる劇場都市」の実現に向け、まちの価値を高めていくための起爆剤として、池袋駅周辺の4つの公園の整備を進めてきました。
枚方市の同様のグラフは下記の通り。2013年の人口推計から大きくは変わっていない状況。2050年に向けては消滅可能性都市に近づいているようにも見えます。
ちなみに豊島区が、消滅可能性都市になったのは、推計ミスだったという指摘もあります。確かにこの変化は政策だけではあり得ないと思います。
豊島区は、国際アートカルチャー都市構想の基本コンセプトである「まち全体が舞台の、誰もが主役になれる劇場都市」の実現に向け、まちの価値を高めていくための起爆剤として、池袋駅周辺の4つの公園の整備を進めてきました。
豊島区担当者からの説明前に、委員長として訪問趣旨と御礼の挨拶をしました。
イケ・サンパークは単なる広場としての公園ではなく、多彩な魅力が溢れるこの地域で、3つのテーマに関する活動を行い、みなさんと一緒により良い暮らしを育む新しいカタチの公園になることを目指しているとのこと。
「防災公園」としての機能も持ち合わせており、火災の延焼を防ぐシラカシが立ち並び、災害時に備えた備蓄倉庫や、消火用水確保のための深井戸、非常用トイレなどが整備されており、発災直後は一時避難場所として、その後は地域だけでなく、豊島区全体の防災活動を行うヘリポート・物資集積拠点として機能します。
だれでも使える井戸
防災倉庫
非常用トイレ
ベンチの下にはかまど
シラカシを3重に植え、園内への延焼を食い止める防火シールド
消防用深井戸
水道水を確保する耐震貯水槽
IKEBUSを監修した世界的な工業デザイナー「水戸岡鋭治氏」デザインの本公園は、池袋レッドに囲まれ、中央にはミニSL(IKEDEN)が走る新たな夢の空間です。障がいのある子もない子も一緒に遊べる「インクルーシブ公園」の第一歩として整備しています。
このSL。乗ってみると大人でもテンションが上がります!
驚いた!1月17日の午後5時近く。気温10℃程なのに、これだけの人が特に何するわけでもなく集まっている。カフェは満席近くに見えた。都会の中のオアシスがこれほど人の癒しになるのかと思うと、「見れてよかった。知らなかった」と思いました。
冷たい芝生で寝そべる人も多数
カフェが併設。この収入の一部が公園の維持管理に使われている
ひょうたん型の卓球台。当日は使われていなかった
やさしい利用制限の看板。
トイレにも楽しく使える工夫がありました。フクロウは豊島区(池袋)のキャラクターだそうですが、ここを開いて図書館の図書を返却できるらしい。結果的にトイレをきれいに使う工夫ではないでしょうか。
図書館の本が返却できるフクロウBOX
池袋駅の反対側(西口)には、先程の2つの芝生公園の緩やかな雰囲気とは対象的なアーバンな雰囲気の公園。「公園」といわれなければ、公園とは思えない。東京芸術劇場のエントランスホールのような役割を感じます。
中空部に設置された直径35mの巨⼤リング型モニュメント「GLOBAL RING」。GLOBAL RING”には1万球以上のLEDライトや臨場感あふれる8chサウンドシステム、縦3m、横11mの⼤型ビジョンなどの最新技術を搭載。災害時の情報提供や時報などのインフォメーション機能に加えて、これらを活⽤したデジタルコンテンツと広場中央の噴⽔を連動させたデジタルアートコンテンツの上映が可能です。「あかり」で広がる様々な催しが、人々のつながりを生み出される。
豊島区の皆さんのハレの場です。
また、駅前公園の役割は、災害時など電車がストップしたときの緊急避難場所としても大きな役割があることも忘れてはなりません。
池袋駅西口を出ると大きな円の構造物が!
豊島区は160を超える公園があるものの、小規模公園が多く占める(100m2未満が7割)。ただし、その数多くの小規模公園が十分活用されていないとの認識があった。
公園を地域にひらき、地域とともにコミュニティの場に育てる
誰でもくつろげて、体を動かす公園へ
これには、驚いた。枚方市もニーズをしっかりと把握してほしい。
公園の整備・整理が進んでいる模様。「〇〇禁止」から「〇〇できる」公園を案内。
「公園」への思いがいっぱい詰まった豊島区。「消滅可能性都市」のレッテルを貼られ、何をすべきか一生懸命みんなで考えた結果だと思いました。枚方市を振り返ってみると「ゆでガエル化」していないか?、今もこれからも一人ひとりを笑顔にする覚悟を持った政策が必要ではないか。みんなでみんなが笑顔になることを議論するために公園が果たす役割の大きさを実感しました。
野球しようぜ!!
大谷選手の思いに応えて、市はキャッチボールができる公園の整理を!
令和5年12月定例月議会 一般質問
当日の池袋駅から移動した浦和駅前ロータリーには、「サッカータウン」、「We are REDS!」浦和レッズの看板、歴代選手の足形も。
看板によると、明治41年(1908)埼玉県師範学校 に細木志朗教諭が赴任。 ゴールを手作りしながらサッカー を指導、教え子が県内各地に着任。 こうしてサッカーは埼玉県内に広く普及し、その後浦和の高校サッカーは、全国優勝を重ねた。埼玉県師範学校校舎(鳳翔閣)は 浦和のサッカーの象徴として浦和レッドダイヤモンズのエンブレム に採用されているとのこと。