【枚方市 令和4年度決算速報】24.9億円の実質黒字!〜昨年度も十分に余力を残した財政運営か?

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 枚方市 令和4年度 決算の概況が伝えられましたので、早速グラフにしてみました。他市と比べるため普通会計の数字になっています。(まだ比べられるデータにできていません)

 細かいことはこれから見ていきますが、グラフ化してみましたので、ご報告します。

 

令和4年度普通会計決算の概況

 

実質収支は約24.9億円の黒字

歳入:約1,637.0億円、歳出:約1,604.3億円

普通会計決算 歳入・歳出推移

 

経常収支比率は3.1ポイント悪化?(95.4%)
普通会計 経常収支比率

 

経常収支比率とは:経常一般財源のうち義務的経費に充当される割合。
かつては、それが高いと財政運営が硬直的であるとされていた。現在では、投資的経費の財政需要が大きく縮小し、その反面で社会保障給付が増大しており、その結果、経常収支比率が上昇するのはむしろ当然であり、この値だけを持って財政が悪化した状態であるとはいえないと考えられている

 

<引用>地方自治体の財政診断の考え方と課題 関西学院大学 小西砂千夫|総務省

 

 

基金残高は38億円増(約369億円)
  • 今後想定される財政需要への対応として、減債基金施設保全整備基金枚方市駅周辺再整備推進基金安心安全基金に積み立てた
積立金(基金)残高の推移 (億円)

 

地方債残高は8億円減(約1,129億円)
  • 臨時財政対策債残高は約24億円の減
  • その他市債残高は16億円の増(公債費:2.7億円増、市債借入額:3.3億円減)
地方債(市債)残高推移 (億円)

 

臨時財政対策債とは:地方財政収支の不足額を補てんするため、各地方公共団体が特例として発行してきた地方債。その元利償還金相当額については、全額を後年度地方交付税の基準財政需要額に算入することとされ、各地方公共団体の財政運営に支障が生ずることのないよう措置されている。(地方債に関するQ&A|総務省

 

 

 

過去のブログ

 

【令和3年度決算速報】

 

【平成30年度決算速報】

 

 

 
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 詳細が届いていない状態ですが、令和4年度も実質黒字にて着地できました。しかも、財政調整基金は結果的に、昨年度より少ないものの19億円積み増し。昨年度も思いましたが、緊急事態に備えるための基金ではないのか?これ以上の緊急事態に備える必要はあるのか?真の新型コロナウイルス感染症対策をできたのか、補正予算を何度も組みましたが、必要なところに、私たちの今、未来の対策が届いているのか。という思いも変わらずあります。

 しかし、改めてこの4年間を振り返って考えると、現実的の予算の使い方として、何に使うのかの合意が取りづらい状況である。やはり、「目的感や、そこへの理念を持った市政になっていない」別の言い方でいうと「使わないことが目的」とも言えるような気がします。まさにデフレ下の日本社会、一般論としての日本の大企業。。。

 引き続き、一人ひとりの笑顔を実現するための予算。考えようによっては、まだまだあるところにはあります。今後、どのように使えたのか、使えなかったのか決算書も見て参ります。