前に進んだのか?枚方市駅周辺再整備について集中議論 〜6/12枚方市議会 全員協議会

枚方市議会議員ばんしょう映仁です。

 枚方市議会は、6月12日全員協議会を開催。終日に亘り、「枚方市駅周辺再整備の具体化について」市から示された資料について、11人の議員が質問しました。私も今回は抽選で1番に質問の機会をもらいました。

 今回の記事では、他の議員も含めた質問の整理をしたいと思います。

 

 私はトップバッターでの出番となりました。質問の内容は後日公開します。

 

 

 

 

 

 

 2023年6月12日 全員協議会 案件 

枚方市駅周辺再整備に係る取り組み状況について

  1. 枚方市駅周辺再整備基本計画の改訂等について
    1. 再整備基本計画改訂版(案)について
    2. ③街区における交通基盤整備の取り組みについて
    3. 枚方市駅前行政サービス再編の整備に係る検討状況について
    4. ④⑤街区のまちづくりに係る検討状況について
  2. ③街区における (仮称) 市民窓口等のあり方について
  3. ⑤街区における新庁舎との併設施設について

 

 

 

 

 

 冒頭、市長からは、枚方市駅周辺再整備について、「さらに市民に理解を求めるため、情報発信を率先して行っていく」などの挨拶がありました。

 

 

枚方市駅周辺再整備に係る取り組み状況について資料

 

今回 全員協議会 資料

これまでの計画

枚方市駅周辺再整備基本計画 【令和3(2021)年 3月策定】

 

 

 

 

Ⅰ.枚方市駅周辺再整備基本計画の改訂等について

 

新たなまちづくりのイメージ図

④⑤街区の土地利用イメージ

総事業費(907億円【市負担額373億円】)
 
想定スケジュール

 

 

各議員の質問(要旨)
  • 概要
    • ウォーカブルという概念で市民理解を得ようとしているが、「健康」など身近なキーワードが必要なのでは?
      ⇐ より一層、市民に分かりやすく将来像をお伝えできるようにしたい

    • 市長の考えるまちづくりとは?
      ⇐ 【市長】本市が持続的に発展していくために、中心市街地の再活性化は欠かせない。そのためにみどりの大空間、民間活力の導入などにより、賑わいを生み出したい

    • 「健康・スポーツのまち」とまちづくりのキーワードを再構築してはどうか?
      ⇐ 【市長】「健康・スポーツ」はまちづくりの重要な視点。市民ニーズも踏まえた機能を検討したい

    • 昨年の9月議会で⑤街区への新庁舎移転は議会で否決したが、なぜ今回も何も変わっていないのか?どのような検証を行ったのか?
      ⇐ 議会からの否決理由は、市民への説明が足りない、新たな道路のあり方などが挙げられた。改めて⑤街区案は有効な案であると考えており、これらの課題を解決していっている

    • パブリックコメントの受け止めは?
      ⇐ 市民理解が不足しており、市民説明会も含めて理解を広げられるよう取り組みたい

    • ⑤街区の新庁舎についての税務署との協議状況は?
      ⇐ 国・府・市の連絡会議などで検討を進めている

    • 現在の市役所本館・別館の状況では相談対応などプライバシー確保の問題もあり早期の建て替えが必要ではないか?
      ⇐ まちづくり全体を早期に進めていきたい

  • ④街区複合施設について
    • アリーナの可能性がなくなったが、複合施設で導入されようとしている機能は何か?
      ⇐ 昨年度のサウンディング型市場調査では、居住施設、まちの魅力を高める施設(子育て支援、教育、医療、文化芸術、健康増進、交流、シェアオフィス、インキュベーション、飲食店、小売店など)
    • ④街区の複合施設に住宅があるとみどりの大空間でのイベントなどが騒音とならないか?
      ⇐ 定住促進。商業、教育、医療など多様なライフスタイルの実現を図る。住宅を防音構造にするなど環境影響評価で確認していく
    • 市民会館・大ホール・市役所本館の解体時期は?
      ⇐ 市民会館・大ホールは事業認可取得後のできる限り早い時期に着手したい。市役所本館は令和15年の新庁舎へ移転後の解体となる
  • 新たな道路について
    • 新しい道路上に通るデッキはウォーカブルという概念踏まえ必要か?
      ⇐ 新しい道路について今後必要かどうか検討することにしており、ペデストリアンデッキについてもさらなる検討を行う
    • どんな検討が行われているのか?
      ⇐ この道路は歩行者、緊急車両など必要な道路である。ウォーカブルにふさわしい空間とするため、先進事例なども参考に検討を進めている
    • 市役所の前は現在も歩道になっているが、その位置付けは?
      ⇐ 歩行者専用道路

 

2.③街区における交通基盤整備の取り組みについて

 

枚方市駅北口交通広場

 

外周道路

 

各議員の質問(要旨)
  • ③街区開発について
    • 雨水の排水が手薄なのでは?
      ⇐ 新たに開発したため新たな流出量がある。排水計画を提示し、影響が出ないように対応する
  • 市駅北口交通広場について
    • バリアフリー対応は?
      ⇐ 身障者用バースなどへのシェルターを検討している
    •  
  • 外周道路について
    • 先行整備部分ではどのような整備を行うのか?自転車や車いすは通れるのか?
      ⇐ 歩行空間は3m程度確保できるので自転車や車いすなどの通行は可能。2車線化に向けて土地所有者との用地取得に向けた交渉を重ねるなどの取り組みを行っていく
    • 組合施工部分の歩道や自転車通行は?
      ⇐ ③街区の複合施設と連携した歩行空間とし、自転車の通行もできる
    • 渋滞予測はどのようになっている?
      ⇐ 通過交通抑制になっている
    • 今の状況では一般車両の中心部への流入抑制にならないのでは?
      ⇐ 再開発組合への技術的支援、外周道路の完成に取り組んでいく
    • 商業施設への商品搬入の車両はどのような動きになるのか?
      ⇐ 外周道路と京街道からのアクセスになる

 

 

 

Ⅱ.③街区における (仮称) 市民窓口等のあり方について

 ③街区における(仮称)市民窓口等(以下「市民窓口等」という)については、DXの観点を取り入れ、複数業務のワンストップ窓口等や手続のオンライン化など、これまでさまざまな実施手法について検討を行ってきたが、今後における電子申請の拡充や地域拠点化を見据え、行かなくてもいい市役所」や、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」の実現など、市民窓口等のあるべき形について方針として定めた。

市民窓口等に関する方針

 

 

各議員の質問(要旨)

  • (仮称)市民窓口について
    • 「方針」にデジタルデータの取り扱いよる仕事の革新というものがないが?
      ⇐ もちろんDXの視点のもと事務作業量低減につなげていく
    • 窓口のイメージ写真にはプライバシー保護が感じられないが?
      ⇐ 決まったものではなく、今後具体的な検討を進めていく
    • 転出入者の手続きはどうなる?
      ⇐ 厳格な本人確認が不可欠となっているため、現時点では③街区でのワンストップ実現は難しい
    • 電子申請サポートを行う理由は?
      ⇐ まだご存知ない方が多い
    • ③街区の窓口でできる業務はいつ明らかになる?
      ⇐ 申請件数の多い手続などを精査している。9月頃を目途に示したい
    • 福祉相談窓口はなくなったのか?
      ⇐ 人員の確保ができなかった。オンラインで対面同様の相談対応が可能と判断した
    • 「行かなくていい市役所」になっていないのでは?
      ⇐ 【市長】今後も様々なことをしていく。特に転出入の手続については、令和6年度に将来のオンライン化を目指す指針が国から示されるとされている
    • 妊娠届の受理はできるのか?
      ⇐ 妊婦の状況なども確認するため対面で行うことになっている。今後詳細を決める

 

 

Ⅲ.⑤街区における新庁舎との併設施設について

 

まちの魅力を高める施設の抽出および比較検討
こども館、アリーナ、歴史博物館の3施設の検討を行った

 市民ニーズを踏まえた枚方市駅周辺再整備基本計画のまちづくりの考え方や、令和4年に実施したサウンディング型市場調査結果のほか、庁舎併設施設の全国事例を参考に、子育てや生涯学習、健康・スポーツ、歴史・文化芸術など多岐にわたる分野から当該地区のコンセプトに合致し、他の街区での整備が期待されている施設を除き、こども館アリーナ歴史博物館の3施設を抽出した。

 3施設の比較検討においては、各施設の想定諸元に基づき、にぎわい創出や地域経済の活性化、みどりの大空間を活用した事業展開の可能性のほか、市民参画のまちづくりや防災機能の強化など、施設が有する多様な効果について検討を行うとともに、施設の必要性や財源確保を含めた整備の実現性、運営の持続性なども含めて検証を行った

 

可能性検討(併設する単体施設)についての結論
【こども館、歴史博物館】地域経済への活性化の面での効果は限定的

 検証結果として、こども館や歴史博物館については、子育て施策や歴史・文化施策において必要な機能であり、こども館は情報発信やまちづくりの観点で効果が高い施設だが、賑わい創出効果や地域経済への活性化の面での効果は限定的。また、こうした効果を目的とする場合は、庁舎に併設する単体施設として、相当の施設規模が必要となり、公費負担と多面的な効果とのバランス面で課題があるものと考えられる。

【アリーナ】効果が高いが、整備財源の確保が課題

  昨年度のサウンディング調査において複数の事業者から提案のあったアリーナについては、広域集客施設という施設性格上、市駅周辺のまちづくりのコンセプトへの高い適合性に加え、集客や賑わいの創出、地域経済の活性化や市への愛着醸成などにおいて相対的に評価が高く、最も効果的な施設と考えられる。一方で、施設規模を踏まえると多額の整備財源の確保が課題となるが、財源確保策として他市アリーナの成功事例にみられるホームチームによる寄附や建物寄附の可能性も見込めない。また、プロスポーツリーグの規定を踏まえた施設規模を確保する必要があるため、機能や予算に応じて施設面積を縮小するといった検討も不可能であり、現状においては、ホームチームの確保と整備財源確保の両面において、施設整備の実現可能性は著しく低い状況にある。

 

今後の方向性
フリンジ駐車場を整備

 市駅中心部への一般車両の進入抑制を図る必要があることから、⑤街区での新庁舎と併せてフリンジ駐車場を整備する方向としており、市役所へ来庁者や周辺訪問者の利用なども踏まえた駐車場として、新庁舎の整備と合わせて必要台数の精査を行っていく。また、フリンジ駐車場に付加する機能として、新庁舎へのアクセス性や地域への回遊性向上につながるようなエリア内交通機能についても検討する。

  • フリンジ駐車場
    中心部の交通混雑を緩和するため、市街地の周縁部に駐車場を設け、そこから徒歩や公共交通で中心部にアクセスする仕組みのこと。
PFI手法等の活用により、民間提案による付帯施設等の整備も想定

 今後、新庁舎整備の際には、PFI手法等の活用により、民間提案による付帯施設等の整備も想定しており、先の結論を踏まえながら市の施策を推進するにあたり必要と認められる機能については提案を取り入れるなど、さらなる魅力向上につながる⑤街区の整備を進めていく

 

 

各議員の質問(要旨)

  • アリーナの他、こども館や歴史博物館を検証する必要があったのか?
    ⇐ アリーナだけでなく他の施設も多角的に検討するよう議会から提案があったため
  • スポーツチームとはどのような協議をしてきたのか?
    ⇐ 複数の事業者との協議をしてきたのは事実
  • 市民のために本当に必要ならもっとやるべきことがあったのでは?誰とそのように進めてきたのか?
    ⇐ プロスポーツチームの責任者と幅広く可能性を協議してきた
  • アリーナの検討終了について市長の受け止めは?
    ⇐ 【市長】複数のプロスポーツチームと協議してきた。「見るスポーツ」は市民の市へ愛着の醸成など大きな効果があると考えており、民間との連携の中でできないかと考えてきた。残念ではあるが、今後も「見るスポーツ」を進めていきたい
  • ⑤街区の新庁舎併設施設の検討に費やした時間をどのように考えるのか?
    ⇐ 検討そのものは重要かつ必要なものだった

 

 

Ⅳ.その他

 

 

各議員の質問(要旨)

  • 3月31日、4月1日市民説明会について
    • 市民説明会の議事録の公開は?
      ⇐ この市民説明会の主旨はパブリックコメントの説明と周知。議事録は今後、市のHPに掲載する
  • 5月25日シンポジウムについて
    • 市長の市民理解の手応えは?
      ⇐ 【市長】シンポジウムには400名を超える参加者とまちづくりを考える有意義な機会になった
    • そもそも目的は何だったのか?
      ⇐ 【市長】市のまちづくりの考えを広く伝えること。また参加者とともに考える機会とすること
    • パネリストはどのように選んだのか?女性がいなかったが?
      ⇐ 枚方市とこれまで関係があった方々に依頼した結果だ
    • シンポジウムで使われた経済波及効果・雇用の効果にはアリーナが含まれていたのでは?
      ⇐ 昨年度のサウンディング調査の結果を活用している。今後算出根拠が明確になった時点で変更していく
    • シンポジウムで使うことは不適切ではなかったか?
      ⇐ 経済学の専門家に試算いただいた結果を分かりやすく伝えるために用いた
  • 7月以降の市民説明会について
    • 4回というのは少なくないか?全中学校区でやったら?
      ⇐ 
  • 庁舎位置の変更条例の今後について
    • 次回は揺るぎない状態になってから提案するべきではないか?
      ⇐ 【市長】私自身も市民に説明、対話を行っていく

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 今回は、③街区の工事が進む中かつ市長の選挙を控える中、⑤街区への新庁舎移転の空気感を掴みたいという思惑が見える全員協議会の開催でした。粛々と進む部分もありつつも、市長の側からすると突破口を模索しているように思います。ただし、あくまでも主役は市民であり、一人ひとりの市民を今も未来も笑顔にする!という思いの強さの中で、使えるものは使うという思いで、推進していって行かねば、突破口も見えてこないでしょう。私の変わらぬ軸はしっかりと保ちつつ、訴え続けて行こうと考えています。

 

 

枚方市駅周辺再整備について これまでの発信

 

【2022年11月24日 総務委員協議会】

 

【2022年9月26日 議案審議】

 

【2022年6月20日 一般質問】

市民一人ひとりの笑顔につなげるため、丁寧な積み上げを!

 

【2022年2月25日 3月議会予算質疑】

9月には、枚方の未来「市民の笑顔」の姿を市民に示すこと!

 

【2021年11月24日 総務委員協議会】

市民や来訪者がワクワクとするような期待が持てる広場や歩道に!

 

【2021年7月9日 全員協議会】

市の責任と覚悟と戦略が感じられる熱い言葉で、枚方市の未来を語るべき!

 

【2021年5月28日 総務委員協議会】

10年後、20年後の枚方市はどうあるべきか、夢のある話を熱を持って語れ!

[2020年8月26日] 総務委員協議会

 

[2020年6月] 枚方市駅周辺再整備研究チーム報告