枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2025年9月5日、枚方市議会は、令和7年9月定例月議会の第1日(初日)。10月17日まで43日間の長丁場の予定になります。
この日は本会議に先立って、9時45分から議会運営委員会が開催されました。内容は、議案の修正。。。
さて、本会議の冒頭で市長が挨拶されました。下記の主旨でした。
- 市駅周辺再整備についての意見交換会で出た意見を今後に反映させていく
- 理事者に懲戒処分を行ったことについて、深くお詫びし、綱紀粛正を図ると
- 提出していた議案に訂正が生じたことについて、また昨年来、議案訂正を行ってきたこと、またこのあと報告がある専決事案でも支払遅延があるなど続いていることに対して、今後、適正な事務処理を図っていく
私なりに注目した議案の一覧はこちらのブログにて
本日の各議員の主な議論についてまとめてみます。(私の受け止めも含まれます)
補正額:約11.7億円の増額
今回の補正予算では、歳入では国の交付決定を踏まえた地方交付税や令和6年度決算に基づく前年度繰越金の補正、歳出では学校給食費支援事業費やインフレスライド等に伴う禁野小学校整備事業経費の補正、また、本年4月の人事異動等による人件費の補正などを行う。この他、債務負担行為の設定についても予定。
質疑された項目
内容
- 今年度の決算見込みに基づく増額
議員の主な質疑(要旨)
-
当初予算(学校給食費支援事業費:1.5億円)を上回る補正をする理由は?
⇐ 食材費(特に米)の高騰が原因 -
小学校は無償化(当初予算:約6.3億円)しているが?
⇐ 物価高騰は全国的課題と考えている。小学校給食の無償化は国の方針であり、保護者負担が生じないよう引き続き国に働きかけていく -
今回の補正予算の積算方法は?
⇐ 残り日数と4,5月の平均単価にて積算。小学校@230円+60円、中学校@330円+100円超になっている
- 令和11(2029)年度、中学校全員給食開始に向けた給食センター整備事業
議員の主な質疑(要旨)
-
長期財政に影響はないのか?
⇐ 直近の総務委員協議会に示した長期財政の見通しに反映している。中学校全員給食に向けて取り組んでいく方針 -
他の事業では巨額のインフレスライドによる事業費の増額が起こっているが、それもあり得るのか?
⇐ 現状の原価計算での試算なので、他の事業同様にインフレスライドはあり得る。しかし、事業費縮減に努めていくことも変わりない
内容
- 高齢者の認知症予防や日常生活の質の向上を目的に、65歳以上の生活保護世帯及び市民税非課税世帯に実施していた補聴器購入助成の対象を、課税世帯に拡大するための増額
議員の主な質疑(要旨)
-
いつから対象者を拡大するのか?
⇐ 11月から拡大する。補聴器の必要性を認める医師の証明を受けた方(両耳の聴力レベルが中等度難聴程度)などの要件は従来通り -
経緯は?
⇐ 加齢に伴う高齢者の難聴は、他者との会話に加わりにくくなり、社会的孤立状態を招きやすくなるなど、社会的・認知的刺激の低下につながるとともに、認知症のリスクを高めると言われており、生活習慣の実践を支援するニーズの高さを感じているため -
周知方法は?
⇐ 老人クラブ連合会などを通じて、また「のうKNOW(のうのう)」などの認知症施策イベントでも行っていく
内容
- 東部大阪都市計画楠葉花園町地区地区計画の区域内における建築物の制限を定めるため
議員の主な質疑(要旨)
-
巨大なマンション建設が可能になるのではないか?
⇐ 高度な土地利用が可能となる -
公聴会では反対の声が多くあったが?
⇐ 樟葉駅周辺の都市居住の促進を図ることが目的であり、都市計画法に基づいて変更を計画してきており、ご意見を聞き、市の考え方を示してきた
⇐ 【市長】適正な手続きのもと、B地区では既に建物建設が行われている
内容
- 連携施設の確保に係る特例の基準を見直すため
議員の主な質疑(要旨)
-
なぜ国は連携施設の確保を緩和するのか?
⇐ 内閣府令にて示された。全国で現在も連携施設の確保ができていない保育園があることが報告されている -
枚方市内での確保状況はどうか?
⇐ 小規模保育園は私立9園、公立5園あり、全施設で連携施設を確保できている -
枚方市で条例を改正する必要があるのか?
⇐ 万が一、要件を満たせなくなった場合に備えるもの。これまで通り連携施設の確保に取り組んいく
この日は、9月議会初日。この議会も、市長は冒頭の挨拶で幹部職員の懲戒処分のお詫び、議案書訂正のお詫びからスタートしました。一日の予定された審議を終えるに際して、議長からも「職員、特にここにいる理事者には、より強い危機感を持って職務に当たってほしい」という趣旨の言葉は発す状況です。この議会は期間が約1カ月半。まだまだ何かが起こるか分からない状況です。私自身も気を引き締めて、一人ひとりが笑顔にするため!という使命を胸に、議会での議論を充実したものにしていきたいと考えています。