枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年9月6日、枚方市議会は、令和6年9月定例月議会の第1日(初日)。10月18日までの長丁場の予定になります。
今日もパリオリンピック出場者の懸垂幕が掲出されている枚方市役所本館。また、通用口のスポーツ掲示壁には大阪ブルテオンのポスターも張り出されました。
さた、本会議の冒頭で市長が挨拶され、9月4日の枚方市立中学校の講師逮捕について、「ご迷惑とご心配をおかけしました。この場を借りて深くお詫び申し上げます。」と頭を下げる場面がありました。また、昨日9月5日の枚方市駅前行政サービスフロア開設記念式典を執り行えたことについてのお礼がありました。
私なりに注目した議案の一覧はこちらのブログにて
本日の各議員の主な議論についてまとめてみます。(私の受け止めも含まれます)
補正額:約11.2億円の増額
今回の補正予算では、歳入では国の交付決定を踏まえた地方交付税や令和5年度決算に基づく前年度繰越金の補正、歳出では大阪・関西万博に向けた経費や認知症施策推進事業経費の補正、また、本年4月の人事異動に伴う人件費の補正などの他、債務負担行為の設定についても行う。
質疑された項目
内容
- 令和12年(2030年)9月30日までの約5年間の1人1台端末、周辺機器及び学習支援ソフト、通信手段等の事業費
議員の主な質疑(要旨)
-
1台当たり経費は?
⇐ 前回は5年間で11万円、今回予算案は5年間総額14万円。国費補助は1台5.5万円を上限に2/3を補助となる -
iPadの性能向上でどのような学びにつながるのか?
⇐ カメラなら例えば植物の詳細まで観察できる。また動画など負担のかかる操作を行えるなど、学習効果を高められる -
不登校の子どもたちにどのような支援に結びついているのか?
⇐ 学校以外の場所から授業を受けられたり、学習支援ソフトの活用、メタバースの活用などで支援に結びつけている
- 今年度の決算見込みに基づく増額
議員の主な質疑(要旨)
-
どのような補正予算なのか?
⇐ 物価高騰分の補助を実績ベースで不足額を算出した -
小学校は2学期から無償化した。質を変えずに行けるのか?
⇐ 学校給食法で定められた基準に基づいた栄養バランスを維持していく
内容
- 禁野小学校(旧中宮北小学校)の体育館空調設備の整備工事
議員の主な質疑(要旨)
-
どのような仕様の空調設備になるのか?
⇐ 他の小学校体育館と同じGHP(ガスヒートポンプエアコン)となる。令和7年夏以降の供用開始を予定している -
禁野小学校移転後の体育館の活用は?
⇐ 災害避難所として検討しているところ。地域の方々と進めていきたい
内容
- 身寄りのない高齢者等が抱える生活上の課題に対応した日常生活支援等を行う国のモデル事業を実施
議員の主な質疑(要旨)
-
事業の内容は?
⇐ 令和4年度から国において「持続可能な権利擁護支援モデル事業」が実施されており、令和6年度からは、新たに死後事務委任等の取り組みが追加された。特に、十分な資力がないなど、民間事業者による支援を受けられない方に対して、意思決定支援を確保しながら、入院・入所時の身元保証を代替する支援や、死後の事務支援を併せて提供する。 -
利用者の想定と利用の流れは?
⇐ 利用者は20人を想定。まずは、社会福祉協議会と相談し、支援計画をつくり、見積もりを行う。遺言書の作成も必要となる。 -
遺言書はなぜ必要?
⇐ 生前の本人の意志を確実しておく必要がある
内容
- 大阪・関西万博会場にて、府内自治体が参加して実施する催事「(仮称)大阪ウィーク」や万博首長連合会員自治体が共創する催事「Resolution of LOCAL JAPAN展」への出展を行うなどの費用
議員の主な質疑(要旨)
-
イベント経費の内容は?台風で中止の場合は?
⇐ ものづくりイベント、地場食事PRイベントで7/28〜30、9/13〜15の計6日間で行う。詳細な内容は今後委託業者が進めることになる。中止場合の対応は万博協会が今後定めることになる。 -
枚方への誘客効果を目的としているが?
⇐ 効果検証は大阪観光局のデータを活用したい。 -
ワークショップの出展期間は?
⇐ 市内でのワークショップ6回で最終8月3日に万博会場で完成させる予定。枚方市内でも2週間展示を行う -
市の万博費用はいくらになるのか?
⇐ 現在のところ総額1.1億円を計上済みまたは今後計上を予定している -
他の自治体の大阪ウィーク等の予算計上状況は?
⇐ 今現在、半数以上の自治体で行われていない。ただ市の絶好のアピールチャンスなので逃さないよう取り組んでいく -
企画の工夫は?
⇐ オープンファクトリーは市内ものづくり事業者が万博出展だけでなく、今後もツアー化していく。トレーディングカードを配布し、市の魅力を発信する。一過性でなく継続的なものになるよう取り組んでいく。
内容
- 東部大阪都市計画茄子作地区地区計画の区域内における建築物の制限を定めるため
議員の主な質疑(要旨)
-
工業地域の指定については、周辺住民の不安の声に応えたものなのか?
⇐ 壁面の位置などについて、周辺環境との調和を検討したものとなっている -
工場については条例で制限をかけられないのか?
⇐ 地区整備計画に定めがないものは条例にはできない
内容
- 【施設の名称】枚方市総合文化芸術センター
- 【団体名】アートシティひらかた共同事業体
- 【指定の期間】令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間
議員の主な質疑(要旨)
-
別館(旧メセナ)の使い勝手が悪いと聞く。施設の魅力が高まっていないようだが?
⇐ 令和5年度事務概要では別館の稼働状況は39.1%となっており、稼働率の低さは課題と認識している -
今回、目標の稼働率は設定したのか?改善策は?
⇐ 提案では、平均で50%以上を目指すことになっている。採用面接会場などへの活用や、貸会議室サイトへの登録など進めている -
平均で年間7億円の指定管理料になっているように思える。複数の応募がなかったようだが?
⇐ 本館、別館がある大型施設なので、専門職員を含めた職員が70名以上必要であり、人件費や物価高騰を考慮した指定管理料になった。また、著名なアーティストのブッキングなどもハードルが上がった。そのようなこともあり、通常のスケジュールを前倒ししてサウンディング調査など進めてきた
本日は、9月議会初日。市長挨拶ではいきなり、市長、副教育長、学校教育部長が頭を下げることから始まりました。本会議に先立ち、実は9時45分から議会運営委員会が開催され、議案書の中にご表記を確認しました。この議会も約2カ月まだまだ何かが起こることもあります。気を引き締めて、一人ひとりが笑顔に!という観点で質問を詰めて行きたいと考えています。