令和6年3月議会 代表質問6地域資源を生かしたまちづくり〜ひらかた万博?/工場への再投資

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2024年3月4日に行いました令和6年3月定例月議会の代表質問の項目6をまとめました。

【ひらかた万博】市は何がしたいのか、私にも分かるような名前にすべき!

 

 

6.地域資源を生かしたまちづくりについて

 

  1. ひらかた万博の取組について

  2. 工場の建て替え等に関する効果的な施策について

 

1)ひらかた万博の取組について

 

①ばんしょうの質問

来訪者の獲得?新ビジネスの創造?イベント?「ひらかた万博」とは?

 令和4年8月の総務委員協議会では、ひらかた万博推進基金の設置目的として「大阪・関西万博を契機として、本市を持続可能で新しい価値を創造する魅力あるまちへと進化させ、市民のまちへの愛着を高めるとともに、地域経済の活性化を図ることを目的に」と説明されていた。しかし、令和6年2月の総務委員協議会では、「大阪・関西万博を契機として、本市では地域経済の活性化やまちへの愛着向上を目的に」と説明されており大々的にイベントも考えているとのこと。また、市政運営方針においても、「多くの来訪者の獲得」「新しいビジネスの創出」という生々しい言葉が目につく

 大阪・関西万博のテーマを地域資源と融合し、「新しい価値の創造」を官民、地域とやっていこうとしていたことには、賛同の余地はありましたが、経済、経済、そのためにはイベントありきというように、かなり変質してきたように思えますが、これはもともと既定路線だったのか?

 

 

 

 

①市長の答弁

ひらかた万博は、大阪・関西万博を契機として、地域経済の活性化やまちへの愛着向上を図っていくことが目的

 ひらかた万博は、大阪・関西万博を契機として、地域経済の活性化やまちへの愛着向上を図っていくことを目的に、市民や大学、事業者など多様な主体と共創によりこれまでにないビジネスや特産品など、枚方の地域資源を活用した新たな価値の創造に向け令和4年度より取り組んでいる。令和6年度においても大きな方向性に変更はなく、さらなる取り組みの加速を図る。

 

ばんしょうの視点

ひらかた万博にとって、「来訪者の獲得」「新しいビジネスの創造」は目的なのか、手段なのか、何回聞いても分からん💢

 もともとそうでした。という答弁でした。これまでの私の捉え方も悪かったのでしょうか。。。目的と手段がごっちゃになっているのは私か?市か?(地域経済の活性化やまちへの愛着向上を図っていくことが目的で、「多くの来訪者の獲得」「新しいビジネスの創出」が手段なのだろうか?全てのイベントが手段に沿っているようには思えないが。。。

今現在、浸透していない「ひらかた万博」。これから浸透させて(しないと思うけど)何が得られるのか?

市は何がしたいのか、私にも分かるような名前にすべき!

 それでは、これまでの取り組みで、目的に合致した成果が現れつつあるのであれば、令和6年度の方向性を変更する必要はないかもしれませんが、3月2日、3日とパナソニックアリーナで展開したひらかた万博イベントや、食育カーニバルのポスターに貼っているひらかた万博のロゴを見て、私には少なくとも「ひらかた万博」というブランドの市内外への浸透度の高まりを感じませんし、だからこそ、3月10日には「ひらかた万博ってなんやねん!?」というイベントが必要になったのではないでしょうか。大阪・関西万博開催はあと1年後です。無理に市内に向けてブランドの浸透を図る必要はない。必要な施策であるなら、既にレガシーとして、何がしたいのか私にも分かるような、次の名前を考えて頂きたいと意見しました

"万博"を付けるから何なのか分からない。だれへの忖度??

 また、これを言っても遅いですが、少なくとも、大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマがあって、世界中の人々が未来について考え、行動していくための場であるから、世界中の人が共感し、集まり、私たちの地球の未来に希望を感じる場になるんだいう思いは理解しています。一方で、ひらかた万博については、テーマが「枚方市のもの」という以外に統一感が感じられません。

 

 

 

 

 

2)工場の建て替え等に関する効果的な施策について

 

①ばんしょうの質問

枚方では、工場の建て替えなど再投資ができない?

 市政運営方針では、「企業の市外移転を抑制するため、工場の建て替え等に関する意向や課題、ニーズなどの現状把握を行い、効果的な施策を検討します。」とされたが、どういう背景の中、このような取組をしようとしているのか?

 

①市長の答弁

古くから市内で操業されている工場から、緑地を確保する敷地に余裕がなく、老朽化が進む工場等の建て替えが難しいという相談を受けている

 工場立地が周辺地域の生活環境との調和を図りつつ、適正に行われることを目的に定められた工場立地法では、敷地内に一定の割合で緑地等を確保することが求められている。

 古くから市内で操業されている工場からは、緑地を確保する敷地に余裕がなく、老朽化が進む工場等の建て替えが難しいという相談を受けている状況。

 こうした緑地率等の規制が足かせとなることで、市内工場への新たな投資が進まず、場合によっては、市外への移転も考えられることから、今後の緑地規制のあり方について検討を行っていく必要があり、令和6年度は、工場等の建て替えに閨する意向や課題などの状況把握に向けた調査・検討を行うものです。

 

 

 

 

ばんしょうの視点

市民の住環境も配慮するバランスが最も大切だ。

 市内企業の工場建て替えの現状と今後の進め方について、一定の理解はしました。

 民間企業の本市への再投資を促すことは、働くものにとっても望ましいことだと考えますが、市民の住環境も配慮するバランスが最も大切だと考えます。三方よしの精神で、進めて頂きたいと要望しました。

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 

 ここでは、ひらかた万博の謎、工場立地法の扱いについての質問をまとめました。市民の声、市民の理解が重要なことは言うまでもありません。何か危なっかしさを感じる今の市長の「選ばれるまち」。全ての市民が笑顔になる枚方を目指しているのか!とまだまだ訴えていかねば。