令和6年3月議会 代表質問7環境施策について〜総合福祉会館ラポール/交野市との広域連携/戦略的プロモーション

枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2024年3月4日に行いました令和6年3月定例月議会の代表質問の項目7、項目8をまとめました。

ウワベの結果だけを求めていないか?施策の中身を疎かにしていないか?

 

 

7.環境施策について

 

  1. 総合福祉会館の省エネルギー改修について

  2. 交野市等との広域連携について

 

1)総合福祉会館の省エネルギー改修について

 

①ばんしょうの質問

総合福祉会館は福祉避難所にもなる建物だが、改修にあたり省エネ以外の検討はされたのか?

 総合福祉会館ラポールひらかたで「ESCO事業」による省エネ改修を行うとのこと。省エネ改修をできる限り効率的・効果的に行うことはよいことだと考えるが、その前提としては、自然災害への備えが最優先課題として捉えられているはずです。総合福祉会館は、配慮が必要な障害者や高齢者らを受け入れる福祉避難所にもなる建物です。能登半島地震では、施設が被災して使えない、職員が被災して人手を確保できないなどから稼働できない福祉避難所が多数発生したとの報道がありました。

 総合福祉会館の改修手法を検討するにあたり、どのような検討をなされてきたのか?

 

 

 

 

①市長の答弁

省エネ効果だけでなく、安定した施設運営にも寄与できる

 総合福祉会館の熱源改修については、「ESCO事業」手法の導入により、民間事業者の提案によるノウハウを活用することにより、最大限の省エネ効果を実現するとともに、「経済性」や「環境性」、「運営の安定性」などについての総合的な検討により、汎用性が高く、メンテナンスや地震災害時の復旧実績が優れていると評価された、電気主体の「空冷ヒートポンプ」設備に改修することから、省エネ効果だけでなく、安定した施設運営にも寄与できるものであると考えており、福祉避難所としての役割も果たせるよう取り組む。

 

 
ばんしょうの視点

 今回の改修においては、現在の空調の不安定さを解消することを考えたとの答弁と理解しました。

能登半島地震を契機に、福祉避難所のあり方について、枚方市全体で再度議論すべき!

 もちろんコスト面とのバランスは考えたうえで、決心していかなければならないのだろうとは理解しますが、今できる最高のものかというとそうでもないことが逆に確認できました。そもそも、天野川や淀川に近く、水害への課題がある立地の問題が一番大きいことになろうかと思います。

 私としては、能登半島地震を契機に、福祉避難所のあり方については、枚方市全体で再度議論をしておく必要があると強く感じましたので、今回は、その点を要望しました。

 

 

 

 

 

 

2)交野市等との広域連携について

 

①ばんしょうの質問

新たな広域連携を進めることには、現市長の信頼関係が不可欠だ。 

 「希釈放流センターについては、より適切かつ効率的な処理をめざし、交野市等との広域連携による共同処理について検討します。」とあります。私は、このような広域連携についての考え方は大切だと考えます。しかしながら、新たな広域連携を進めることにおいては、現市長通しの信頼関係が不可欠と考える。広域連携といえば、既に消防、プラスチック製容器包装のリサイクル、ごみ焼却施設などで現在も実施されている。私が議員として出席した2月8日の北河内4市リサイクル組合議会の定例会では、来年度予算が否決となり終了している。4人の市長の足並みの乱れが大きな原因の1つだと考える。私の前に座っていた伏見市長においては、何らコトを収束させようという素振りもなかった。この混乱を見てしまって、このまま新たな広域連携を検討するとなると、また1つ火種を抱えることになりかねないと考える。

北河内4市リサイクル組合議会での一部始終を見て、信頼関係がないことは明らかだ!

 広域連携については、本日の午前中の答弁で市長は、「他の自治体をリードしていく」というような言葉もあったが、市長は、北河内4市リサイクル施設組合の来年度予算案の再議決に対して、交野市長との信頼関係のなかで、どのような働きかけを行ってきたのかということも大変気にかかるところです。

 こうしたことも踏まえて、し尿処理の広域連携に向けてどのように進めていかれるのか?

 

①市長の答弁

各関係市間の信頼関係が重要であると考えている

 広域連携を進める中では、各関係市間の信頼関係が重要であると考えている。

 そのうえで、今後協議を進める中で、詳細が示されることとなりますが、本市としては、広域連携による共同処理と本市の単独処理のコスト比較など、メリットとデメリットを検証し、本市にとって適切な処理方法を選択できるよう、検討を進める。

 

 

ばんしょうの視点

各首長の信頼関係がないのに、本当に広域連携を進められるのか?

 広域連携に向けた検討は、これからだということは分かりました

 せめて検討のスタートは、事務方の信頼関係というよりは、各首長の信頼関係が不可欠です。今回の広域連携については、前回の北河内4市リサイクル施設組合議会で繰り広げられたものは私としては強烈なトラウマになっていまして、強い不安を感じていることを伝えました。

 

 

 

 

 

 

8.施策を推進するための取組について

1)戦略的なプロモーションについて

 

 

 

ばんしょうの視点

 「職員一人ひとりが情報発信の意識を高め、明確なテーマを掲げ、市内外に広くアピールする取り組み」とは、「職員一人ひとりが市内外にアピールする」必要があるんでしょうか?また、「職員一人ひとりが掲げる明確なテーマ」とは何なのか? YouTube動画をみんなで作った成功体験を引きづっているのでしょうか、具体的な内容をお答えいただこうと考えていましたが、前の議員への質問でお答えになったので、今回は要望のみにしました。

 施策の推進にあたっては、その施策のターゲットへ伝えるということは重要であり、その手段の1つとして動画配信も職員の仕事だということについては、理解しました。

真の背景、本当に効果があるよう施策を磨かねば、プロモーションだけでは何も解決しないことが大前提。

 ただ、戦略の構築が曖昧で、プロモーションという魔法の言葉で進められた結果、その動画配信自体が目的化するのであれば、それは悪ノリ以外の何物でもありません。動画配信はウワベの話であり、大切なのは、その施策の真の背景、本当の効果は、動画配信にはそぐわないこともあろうかと思います。ウワベの結果を求めず、施策にどこまで理念や思いを込められるかが最も重要だと再確認して頂きたいと要望しました。

 

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 ここでは、省エネ改修、広域連携、戦略的プロモーションについての質問をまとめました。どれもこれも、ウワベの結果を市長から求められているようにしか思えない。とにかく結果として市民が笑顔になる施策を!と今後も訴えてまいります。