枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年3月4日に行いました令和6年3月定例月議会の代表質問の項目2をまとめました。
子どもたち含めた地域の方々と公園を考えることは、"まちづくり"そのものだ!
保育需要を見極めながら、待機児童の「通年のゼロ」を目指す。
その真意は?
これまでから市長は、本市の待機児童の課題に対し、「通年のゼロ」を目指すとしてこられ、今回の市政運営方針においても通年のゼロを目指すと、改めて表明された。
待機児童の解消を目指すことは意義のあることだが、その前段に「保育需要を見極めながら」とあることに違和感を感じた。
そこで、市長は様々な子育て支援策がある中において、待機児童の「通年のゼロ」を最優先に実現するべきだとの考えなのか?
今後、ニーズ調査の結果も踏まえながら、保育需要を見極め、必要な施策を打ち出していく
子育て世代に対し、安心して楽しく子育てができる環境を整備するためには待機児童の「通年のゼロ」の実現は大きな要素だと捉えていますが、子育て世帯の経済的な負担の軽減や相談支援体制の充実などについても様々な側面から整備を進めており、今後、「こども計画」の策定に向けたニーズ調査の結果も踏まえながら、保育需要を見極め、必要な施策を打ち出していく考えです。
待機児童ゼロを目指してきたが、少しずつニーズの変化を感じています。
子育て家庭の多くが「孤立した育児」の中で不安や悩みを抱えているとも聞く。
待機児童の「通年のゼロ」を達成するため、取組みを進めて来られたことは一定理解していますが、これからの時代、この数字ばかりを追うことが正しいのでしょうか。私は少しずつニーズの変化を感じています。
確かに、保護者の皆さんが、希望する施設を利用できていない現状については改善していただかなければなりませんが、一方、市民の方からお聞きする意見の中には、保育所に入れないというものだけでなく、保育の内容に関するものや、幼稚園の預かり保育の充実、また在宅での子育て支援など様々なものがあり、そのニーズは多様化していると市民の方から直接、お話を伺う中で日々、実感しています。また、子育て家庭の多くが「孤立した育児」の中で不安や悩みを抱えていると言われており、こうした社会的な課題という背景も同時に施策を講じていただきたいと考えているところです。
「商品は無理に売るな。お客さんの好むものも売るな。 お客さんのためになるものを売れ。」松下幸之助
例えば私の尊敬する松下幸之助さんは、「商品は無理に売るな。お客さんの好むものも売るな。 お客さんのためになるものを売れ。」という言葉を残しています。
今後、「通年のゼロ」という数字だけに拘りすぎず、市民から寄せられる多様なニーズと社会の変化をしっかりと把握し、本質的に効果的な取り組みを要望しました。
子どもがワクワクするような公園とは?どんな公園??
市政運営方針には、「子どもの遊び場を充実させるため、公園に、子どもがワクワクするような遊具や休憩施設等を設置し、子育て世代が楽しく、安全に過ごせる空間づくりを進めます。」とある。
子育てできる環境を充実する上で、子ども達の遊び場となる公園は大切な場であると考えますが、子どもがワクワクするような公園としては、どのような公園づくりを考えているのか?
子どもが思い切り楽しく遊べる・遊ばせられる公園整備を目指す
ひらかたの子どもが笑顔で健やかに成長できるまち、子育て世代が楽しく子育てできるまちの実現に向けて、安心して楽しく過ごせる、子育てできる環境の充実を図る施策の1つとして、子どもがワクワクするような公園づくりに重点的に取り組む。
そのような公園づくりを進めるためは、子どもが思い切り楽しく遊べることや、その保護者なども安心して、のびのびと子どもを遊ばせることができる、子育て世帯もずっと使い続けたくなるような公園の整備が必要と考えている。
そのために、幼児から児童までそれぞれの年齢に適した遊びができるような遊具などの施設整備に加え、子育て世帯が楽しめるイベントの開催等、公園に出かけるきっかけ作りについても検討を進めるなど、ハード整備とソフト施策の両面から、子どもがワクワクするような公園整備を進める。
それぞれの公園にはそれぞれの特徴を持たせ、ワクワクの答えは公園の数だけあるように進めていただきたい
市内には小規模公園を含めると公園の数はたくさんあります。私はボール遊びができる公園の整備をしてはどうかと、提案してきましたし、また、野村議員はインクルーシブな公園づくりを求めています。
それぞれの公園にはそれぞれの特徴を持たせ、ワクワクの答えは公園の数だけあるように進めて頂きたい。
子どもたち含めた地域の方々と公園を考えることは、まちづくりそのものだ
また、こうしたことを、地域の方々またそこにいる子どもたちと一緒に考えていくことこそが、まちづくりそのものだと考えますので、進捗を期待しています。
みんなで、みんなが笑顔になることを議論するために、公園が果たす役割の大きさを実感
大谷選手の思いに応えて、市はキャッチボールができる公園の整理を!
公園をみんなで考えることを、まちづくりのスタートに!
不登校対策の課題は?どのような状態を目指していくのか?
今回の市政運営方針に含まれる不登校対策(登校できない、あるいは登校しにくい子どもを含む全ての子どもに学びの機会を提供するため、不登校支援協力員を増員し、「校内ルポ」を設置する小学校を拡充するとともに、メタバースを活用した子どもの居場所づくり、公民連携による居場所づくりを進めます。)は、手段のことしか述べられていないように感じた。
不登校対策として今、何を課題と考え、どのような状態を来年度、また中長期的に目指しているのか?
不登校児童生徒の69%が、学校以外の公的なつながりがない状況
不登校児童・生徒の人数は年々増加している。このような中で、特に課題と捉えていることは、令和4年度には、年間30日以上欠席している児童・生徒が学校以外の公的なつながりがない、つまりは教育機会を得られていないと考えられる児童生徒が約700人で、不登校児童生徒の69%を占める状態にあるということ。
2026(令和8)年度までに、すべての不登校児童・生徒が、何らかの教育機会に繋がることができるよう支援策を進める
このことを踏まえ、今後、心理的安全性の確保された個別最適で協働的な学びの実現、いわゆる「校内ルポ」の充実、公民連携プラットフォームを活用した不登校児童・生徒の居場所の選択肢の拡充、メタバース空間を活用したオンライン授業の本格実施などに取り組み、令和8年度までに、登校しにくい場合も含め、すべての不登校児童・生徒が、何らかの教育機会に繋がることができるよう、居場所の確保を含めた不登校児童・生徒への支援策を進める。
全ての不登校児童・生徒が、社会と何らかのつながりを持てるよう支援をお願いする。
すべての不登校児童・生徒が、個に応じた居場所や不登校支援とつながることを目指していることが分かりました。
学校現場を含めた社会全体が、急激に増え続けている不登校児童・生徒にどのように対応していくかについては、ロールモデルがある訳ではなく、試行錯誤を続けていく必要があります。そうした中で、今年度、不登校児童・生徒のための様々な取組を試行実施していただき、次年度からルポの機能強化や居場所を拡充させるなど新たな取り組みも示されています。
当事者である"こども"とともに進めていくことを忘れずに!
「こども・若者や子育て当事者とともに進めていくこと」も忘れず、お願いしておきます。
引き続き、子どもたちの選択肢を増やす取り組みを!
ここでは、待機児童、公園整備、不登校対策についての質問をまとめました。当事者の声、保護者もそうですが、こどもの声をできる限り聴くスタンスで、市政運営をお願いしたいところです。社会から"こども"を取り残すことのない全ての市民が笑顔になる枚方!となることを訴えていきたい。