枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
10月26日の枚方市議会 決算特別委員会での令和4年度決算の審査。私の質疑の土木部関連の3項目をまとめました。
私の質疑項目は下記の通りです。
質問と答弁を要約しました。(実際にはそれぞれ2、3度質問しています)
バス停のアップデートにより、日本一暑い街のバス待ち環境の改善を!
地域公共交通利用環境整備事業経費に3,026万7,600円が計上されていますが、この経費については、私も令和4年3月の予算特別委員会において質問し、大阪府の都市緑化を活用した猛暑対策事業補助金も活用し、暑くても屋外で待たざるを得ないバス停等がある駅前広場などで、都市緑化を活用した猛暑対策を行うことを確認しました。
そこでお聞きしますが、整備完了後のバス停については、猛暑対策に対する整備効果等は確認されたのか?
整備後の各バス停の上屋の下では、周辺より2℃以上気温が下がっている
猛暑対策に対する整備効果の確認は必要であると考えており、補助要件にも暑さ指数であるWBGTの計測を行うことが示されている。
そのことから、今年8月に整備後の各バス停において、それぞれ3日間、効果測定を実施したところ、猛暑対策工事で設置した上屋の下では、周辺より2℃以上気温が下がっていることを確認した。
さらに、各バス停で実施した利用者アンケートにおいても、95%の方が以前より涼しく感じたと回答しており、対策の効果は得られたと考えております。
バス停のアップデートにより、日本一暑い街のバス待ち環境の改善を!
枚方市は、日本一暑い街として全国ニュースに名前が出るほどの暑さが厳しいまちです。
私のところにも、バス停における屋根やベンチの設置を要望する声が寄せられます。枚方では、猛暑日は夏休みだけではありませんでした。猛暑日にも多くの人はバスに乗って駅まで出て、通勤通学しています。もちろん昼間の時間帯のバスの便数が減って、逃してしまったら次は一時間後だというバス停も多数あります。早く行って待つしかないんです。
新たに街路樹を植えて、地面を保水性ブロックにするという、非常に豪華なものになっていますから、実際測ってみると2℃以上気温が下がったということですが、感覚的にはもっと効果があったと思いたいところです。
枚方市の発展はバス網によって形成されてきました。現行の枚方市総合交通計画には、バス待ち環境の改善も明記されていますので、今後の計画改定時においてもきちんと議論をしていただき、バスやタクシーなど、地域の公共交通の利用環境改善に努めていくことが、日本一暑い枚方のまちづくりにおいてとても重要だと考えますので、よろしくお願いします。
令和11年度 整備完了を目指す!
ドローンなど今後も新技術の積極的な活用で早期開通を!
牧野高槻線および京都守口線整備事業関連経費のうち、牧野高槻線及び京都守口線整備事業費委託料として1億6,455万8,600円が計上されているが、その内容は?
ゴルフ場の地形測量はドローンと地上レーザを用いた
実施内容は、土地所有者の境界を確定させるための用地測量、物件の補償費を算定するための補償算定業務および無人航空機(UAV)いわゆるドローンと地上レーザを用いたゴルフ場の地形測量であり、大阪府枚方土木事務所との協定に基づき、本市が業務を受託して実施したも。
ドローン測量は注目されている、どのようなメリットがあった?
ゴルフ場の地形測量においては、ドローンを活用した測量も実施されたとのことでした。
ドローンを用いた地形測量は現在注目分野だと聞きました。人が立ち入れないところの測量ができることや、さらに樹木が密集して、地表が目では確認できない現場の測量方法も確立されてきたとのことで、さらに低コストな一方で、墜落リスクがあることが欠点とされている。
今回は、具体的にどのようにされたのか、また、ドローンを使用することでどのような効果があったのか?
測量の現場作業が半年から3週間に短縮!
淀川の河川敷にあるゴルフ場の地形測量を一般的な測量方法で実施すると、場内に作業員が立ち入る際にはプレーを一時中断していただくなど、営業に支障を生じさせる可能性もあった。このため、大阪府およびゴルフ場の権利者と協議を重ねた結果、ドローンを用いたレーザー測量と地上レーザ測量を併用する測量方法を採用することとした。
この方法を採用したことにより、測量中もプレーの中止を要請する必要がなくなることに加え、1回の測量範囲が格段に大きくなることから、従来の測量方法では半年以上かかる見込みの現場作業を約3週間程度で完了することができるなど、ゴルフ場への影響を最小限に抑えることができた。
牧野高槻線は令和11年度整備完了に向けて進められている
新技術の積極的な活用で早期開通を!
牧野高槻線および京都守口線整備事業は令和11年度の整備完了を目指し、鋭意推進中とお聞きしております。その中で今回は、新しい技術を積極的に採用することで、権利者への影響を最小限に抑えることができた好事例ではないかと思います。
ドローンの活用は、どこでも実施できる方法ではないと思いますが、人の立ち入れない災害現場や防災への活用、橋梁などの人の目の届かない場所を確認する手段として、行政の様々な場面で活用できる技術です。市として積極的に利用することによって、業務の更なる効率化が図れると考えます。
今後も既存の手法にとらわれることなく、引き続き多面的に検討の上、牧野高槻線の早期完成に向け、大阪府と協力して整備を進めていただくよう要望いたしました。
開通記念式典は笑顔あふれる、心を込めたものに!
御殿山小倉線整備事業費の内、家屋調査費で実施した内容は?
令和4年度は30台増設し、合計680台の5年間のリース契約を締結した
実施内容は、御殿山小倉線の整備にあたり、隣接する建物等を対象に、工事の施工により建物に影響を及ぼしていないか確認するための資料として、事前に建物等の現状確認を行ったもので、24軒分の家屋調査の経費となっている。
では、令和4年度の家屋調査は事前調査とのことでしたが、工事完了後は事後調査を実施されるのか?
聞き取り調査で影響の可能性が疑われる家屋は事後調査を行う
事後の家屋調査は、工事完了後に事前調査を行った家屋等を対象に聞き取り調査を行い、工事による影響の可能性があったとされた家屋について、実施する予定としている。
御殿山小倉線 開通記念式典は笑顔あふれる心を込めたものに!
工事による影響について、可能性がある家屋については、事後調査をしていただけるとのことで、そのことも含め近隣住民の方々に対しては、最後まで丁寧な説明を行っていただくよう要望しました。
また、御殿山小倉線は令和5年度中の供用開始を目指し工事を進めていただいているところですが、開通記念式典の経費が今年度、同じく供用開始を迎える長尾杉線(杉工区)と合わせ、10月11日の本議会にて補正予算が成立しています。
開通記念式典は、地域の方々のこれまでも、また今後も開通・共用へのご理解・ご協力に感謝の気持ちを表す式典だと理解しています。みんなの笑顔あふれる式典として、心を込めたものになるよう要望しておきます。
今回は、所管でいうと土木部である、バス停、牧野高槻線、御殿山小倉線の質疑をまとめました。交通はまちづくりに非常に重要なインフラ。一人ひとりを笑顔にする!前に前に進めていただきたい。