枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
10月26日の枚方市議会 決算特別委員会での令和4年度決算の審査。私の質疑の都市整備・環境関連の3項目をまとめました。
私の質疑項目は下記の通りです。
本市として、広報活動などのより積極的な対応を!
連続立体交差事業関連まちづくり事業経費_光善寺駅周辺市街地再開発事業補助金は、21億8,713万7,000円と非常に大きな金額になっている。これは現在実施されている光善寺駅西地区の市街地再開発事業に対する補助金と認識しているが、この補助金はどのような内容のものなのか。
主に商業棟建設のための既存建物の除却工事費と地権者への補償費は約22億円
光善寺駅周辺市街地再開発事業補助金は、主に商業棟建設のための既存建物の除却工事費および都市計画道路にかかる地権者への補償費として、市街地再開発事業の施行者である光善寺駅西地区市街地再開発組合に対して、国の社会資本整備総合交付金を活用し補助したもの。
今後、道路整備や高層マンション、駅前広場などの整備を進めることになっている。
現在、商業棟の建設が目に見える形で進んできており、12月初旬にオープン予定とされており、周辺から期待の声を聞く機会が増えてきた。しかし今後まだ、道路整備や高層マンション、駅前広場などの整備が長期間にわたり行われる。事業を予定通り進めるためには、国や市などの補助金が不可欠となる。
市街地再開発事業は大阪府内でも、吹田市の阪急北千里駅前、京阪沿線では門真市駅前などにおいて事業化に向けて取り組まれており、また、全国各地においてもコロナ後に次々といわゆる昭和の町並みからの再開発事業が実施されていくとも聞いている。物価高騰が続いていることも含めて、この先、国庫補助金の確保が難しくなることもあるのではないかと懸念している。
このようなことに対し、現時点でどのように認識しているか。
国庫補助金の確保の課題がある
委員お示しのとおり、全国各地における再開発事業の機運が高まりや物価高騰の影響により、国庫補助金の確保の課題があることは認識している。
本市としては、国などの支援情報等を積極的に収集し、最大限活用できるよう、引き続き組合活動を支援する考えです。
周辺住民からは「住環境がどうなるのかもっと知りたい」「組合からの発信を増やしてほしい」とのお声を伺っています
まずは、事業が遅れることのないよう、途切れることのない補助金確保に向け尽力して頂くよう要望しました。
今後、2街区(マンション棟など)の工事が始まると、特に光善寺駅から国道1号を渡るための市道がなくなってしまうなど、周辺環境は大きく変わります。周辺住民からは「住環境がどうなるのかもっと知りたい」「組合からの発信を増やしてほしい」とのお声を伺っています。
市街地再開発事業は、木造建築物の密集を解消し、公共施設の整備などで、安全で快適な都市環境を創出するのが目的ですから、本市としてもいわゆる技術的支援だけでなく、より積極的な対応を要望しました。
多くの人の日常にスポーツがある風景は、みんなを笑顔にする!
希釈放流経費の内、改善補修工事費の内、希釈放流センター老朽化対策工事8,905万4,900円、および希釈放流センター深井戸整備工事742万5,000円があるが、その工事内容は?
雨漏りが発生している屋根の防水や外壁塗装工事費
深さおよそ250mの井戸底部に堆積している砂の除去などの工事費用
希釈放流センター老朽化対策工事は、雨漏りが発生している屋根の防水や外壁塗装などを目的とした工事。
次に、希釈放流センター深井戸整備工事は、深さおよそ250mの井戸底部に堆積している砂の除去、管内洗浄および深井戸ポンプの取替、並びに井戸管内の現況調査をカメラにより行った工事。
2022年10月撮影
深さ約250mから水を組み上げている深井戸
雨漏りが発生していたということですので、電気系統に大きな影響が発生する前に対策することができたと聞いた。ひとまずは安心した。
深井戸工事ですが、深さ約250mから水を組み上げているとのことで周辺住民の一人としては興味を持った。工事として、なかなか難しい作業であったと想像している。作業内容の中に管内洗浄と言っておられたが、どのようなことを行っているのか?また、この工事を行っている期間は、センターの稼働ができないと思うが、どの様に対応させているか。
希釈放流センターには井戸が2本ある
管内の洗浄につきましては、管内に洗浄用のポンプを入れ、高圧水による洗浄を行っている。また、管内には縦長の切り目があり、この切れ目が目詰まりを起こすと地下水が管内に流れなくなることから、ブラシを管内で上下させ、目詰まりの除去を行っている。
次に、工事中につきましては、希釈放流センターには井戸が2本あるので、使用する井戸を切り替えることによって、希釈放流が行えるよう対応している。
今後も定期的に井戸の整備工事を行い、通常の処理が滞らないよう努める。
多くの市民に多様なスポーツの魅力を知っていただきたい!
希釈放流センターなどの一般廃棄物を受け入れる施設は、市民生活に直結することから安定稼働が求められます。他の施設もそうかもしれませんが、特にこの施設は後回しになっていそうで気になっています。今後のあり方も含め、計画的な老朽化対策を講じ、引き続き、市民生活に影響が及ばないよう、しっかりと取り組んでいただけることを要望しました。
枚方市駅前がリニューアルしても、たばこのポイ捨てなどがもっと減らないと本当の意味での「ウォーカブルなまち」にはならない
私は、「枚方市内では、たばこの吸い殻を含むポイ捨てごみが目立つ」という残念なお声を聞き、令和4年3月の予算特別委員会の質疑の中で、ごみのポイ捨てを防止し、快適な生活環境を確保するための啓発事業や美化活動への支援に係る予算との答弁を受けたが、その後どのように取り組まれてきたのか。
枚方市駅前や樟葉駅前で携帯灰皿を配布し啓発
ポイ捨て防止事業については、環境美化に関する市民モラルの向上を図ることにより、清潔で美しいまちをつくり、市民の快適な生活環境を確保することを目的に、啓発事業や清掃活動などの支援を行っている。
具体的には、ポイ捨て防止キャンペーンは、枚方市駅前や樟葉駅前で携帯灰皿を配布し啓発を行うとともに、ポイ捨てや犬のふんの放置防止などを呼び掛ける啓発看板を、希望する個人・団体等へ計172枚配布している。
また、枚方市アダプトプログラム制度に登録されている76団体に対する清掃道具の提供や、船橋川及び天野川の河川清掃活動への道具の提供などの支援を行った。
まちがリニューアルしても、たばこのポイ捨てなどがもっと減らないと本当の意味での「ウォーカブルなまち」になるとは言えない
啓発事業に関しては、特に枚方市駅周辺では、現在、再開発事業が実施されており、新しいまちへと生まれ変わろうとしていが、残念ながら、現時点においても、たばこの吸い殻などがポイ捨てされている現状があることなどを踏まえると、未だ路上喫煙の禁止区域内で喫煙をしている人がいるのではないかと想像できる。
いくらまちがリニューアルし綺麗になっても、たばこのポイ捨てなどがもっと減らないと本当の意味での「ウォーカブルなまち」になるとは言えない。
そこでお聞きしますが、枚方市駅周辺での路上喫煙やポイ捨ての防止に向け、令和4年度に実施した具体的な取り組みは?
事業者などと連携しながら、路上喫煙やポイ捨て防止に向けた周知・啓発や注意喚起していく
枚方市駅前での路上喫煙禁止区域とその周辺において、喫煙マナーの向上を図る啓発キャンペーンとして、JT(日本たばこ産業株式会社)と連携し携帯型灰皿の配布をはじめ、枚方市駅高架下の京阪百貨店にご協力を頂き、定期的に店内アナウンスをしていただいている。
併せて、路上喫煙禁止区域を示す路面標示看板が古くなり劣化した物の張り替えを適宜行うなど、駅前における路上喫煙禁止区域の周知を継続的に行ってきた。
今後も、事業者などと連携しながら、路上喫煙やポイ捨て防止に向けた周知・啓発や注意喚起を行ってまいります。
観光客を取り込むのであれば、路上喫煙対策は、大阪市を見習って頂きたい
今回は環境部が主体ではなかったそうですが、淀川河川敷の水辺のアクティビティを実施するため、淀川河川レンジャーと民間事業者、市役所職員有志や一般参加者などでのゴミ拾いも実施され、私も参加したことがあります。週末にランニングしていると、ごみ拾いのチームに遭遇することもしばしばあります。淀川河川公園ではアクティビティだけでなく、このような取り組みももっと知って頂きたいです。
市長は「大阪関西万博に合わせて海外からの観光客を取り込む」「枚方市を副都心にするんだ」などと語られていますが、路上喫煙対策だけは、大阪市を少し見習って頂きたいと思います。このようなことも人を呼び込む前に整備しなければならないことだと考えます。
また、「子育て支援をブランドにする」と言うならば、ここはお隣の寝屋川市を見習ってはどうでしょうか、受動喫煙防止条例もつくるなど市長として思いを持って進められているようです。
今回は、所管でいうと都市整備部と環境部である、光善寺駅前再開発、希釈放流センター、まち美化の質疑をまとめました。まちづくりを進めて一人ひとりを笑顔にする!いろいろな視点でのアプローチが必要です。